羽生九段、藤井2冠に勝利!「始まったばかり。これから」王将戦挑戦者決定L開幕戦

[ 2020年9月22日 20:48 ]

<王将戦挑戦者決定リーグ開幕戦>感想戦で対局を振り返る羽生九段(手前は藤井2冠)
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 将棋の第70期王将戦(スポーツニッポン新聞社、毎日新聞社主催)7番勝負で渡辺明王将(36)の対戦相手を決める挑戦者決定リーグ開幕局が22日、東京都渋谷区の将棋会館で指され、羽生善治九段(49)が80手で藤井聡太2冠(18)に勝利した。

 開幕戦でのゴールデンカードは羽生に軍配が上がった。戦型は羽生が「事前に考えていた作戦」という横歩取り。先手番の藤井が序盤で飛車角交換する激しい展開へと進行した。中盤では藤井がリードを築く場面も見られたが、「(34手目)△3二王の局面で何か組み立てを探したかったが結果手が分からなかった。本譜は端攻めに行ったが不発になってしまって。そのあたりで形勢を損ねたのかなと思った」とガックリ。羽生にとっても「最後詰みが見えてやっと勝ちになった」というギリギリの攻防戦を制し、リーグ初戦を白星で飾った。

 王将リーグは7人による総当たり戦。約2カ月に及ぶ戦いは始まったばかりだ。初戦を制した羽生は「まだまだ始まったばかり。これからだと思っている」と気を引き締める。一方、手痛い黒星を喫した藤井も「厳しいスタートになったが、またいい状態で次の対局に臨めるように何とかしたいと思う」と次戦を見据えた。

 羽生の次戦は10月14日の佐藤天彦九段戦、藤井は10日5日の豊島将之2冠戦が予定されている。

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