豊島が2冠に復帰!叡王を奪取も「もうちょっとうまく指さないとだんだん厳しくなる」

[ 2020年9月22日 05:30 ]

第5期叡王戦7番勝負第9局 ( 2020年9月21日    東京・将棋会館 )

<第5期叡王戦7番勝負第9局>豊島将之竜王が永瀬拓矢叡王に勝利し初の叡王を奪取(日本将棋連盟提供)
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 将棋の第5期叡王(えいおう)戦7番勝負は21日、東京都渋谷区の将棋会館で第9局を行い、挑戦者の豊島将之竜王(30)が永瀬拓矢叡王(28)を111手で下し、シリーズ通算4勝3敗2持将棋(引き分け)で初の叡王位を獲得した。

 全9局で計1418手は文句なしの新記録。緊急事態宣言明けの6月に始まった長い長い戦いを制した豊島は「名人戦で失冠し、本年度はいい結果が出ていなかったので、一ついい結果が出て良かった」と息をついた。2冠復帰については「あまり内容が良くない。もうちょっとうまく指さないとだんだん厳しくなる」と、手放しで喜ぶ様子は一切なかった。

 敗れた永瀬は現在防衛戦中の王座1冠に後退し「先後で勝率の差がついた。その差を埋めないといけない」と反省の弁。両者は22日開幕の第70期王将戦挑戦者決定リーグ出場が決まっている。豊島は羽生相手の竜王戦、永瀬は久保相手の王座戦と並行しながらの再対決が待っている。

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