小芝風花 主演ドラマでサラリーマンに変身 多様性テーマのラブコメ 男として働く女性演じる

[ 2020年9月22日 03:00 ]

ドラマ「書類を男にしただけで」で、男性として働く女性を演じる小芝風花
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 女優の小芝風花(23)が、主演ドラマでサラリーマンを演じる。10月11日放送のTBS「書類を男にしただけで」(後2・00)で、転職活動中に履歴書の性別を間違えたことで、男として働くことになる女性役だ。スーツを着て爽やかなイケメンになった小芝は「この姿で街を歩いてみたい」と声を弾ませた。

 ネクタイを締め、髪形はショートカットで男性に変身。胸を隠し、肩パッドを入れ、靴底を高くして身長も10センチアップ。「男に見えるのか不安」と漏らしつつ男装を楽しんでおり、「来世は男性ですね。できればイケメンに生まれ変わりたい」とはにかんだ。

 ドラマオリジナルのラブコメで、前の会社はセクハラ上司を背負い投げしてクビになり、転職活動は失敗続き。そんな中で、履歴書のうっかりミスから業界最大手の広告会社に「男」として採用される。仕事で結果を残してエリート街道を進むが、同僚の男性に恋をしてしまう。ハラハラドキドキの展開が楽しめる。

 主人公が男として生きる日々で感じたのは、多様性が尊重される時代にも残る男性優位の文化。同じ仕事をしていても、性別が異なるだけで周囲の評価が変わる。作品を通してそうした現実を斬り、女性が日常で「もし私が男だったらな」と感じる理不尽さや悔しさを痛快に描く。

 小芝も「私が男だったら」と思ったことは何度もある。「ちょっと夜更かしして遊ぶことで、“女の子なのに”と言われることもある。男の子だったら、カラオケで朝までオールしてみたかった」。性別のみで判断される場面で、疑問を感じることがあった。

 「男性も“男なんだから”と言われることに生きづらさを感じている時代。男だから、女だからじゃなく、みんながそれぞれの個性や、好きなことを受け入れ合っていけますようにという願いが詰まった作品なので、男女関係なく楽しんでほしいです」とアピールした。

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