藤井聡太2冠 谷川浩司九段下す、4連勝で全勝キープ 順位戦B級2組

[ 2020年9月9日 22:56 ]

順位戦B級2組の4回戦で谷川浩司九段(左)と対戦している藤井聡太2冠(提供・日本将棋連盟)
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 将棋の最年少棋士・藤井聡太2冠(棋聖と王位=18)が9日、大阪市の関西将棋会館で指された順位戦B級2組の4回戦で谷川浩司九段(58)に76手で勝ち、4連勝で全勝をキープした。

 先月19~20日に行われた王位戦7番勝負第4局で勝って2つ目のタイトルを奪取してから20日ぶりの対局。12時間半を超える激戦を終え、2冠保持者としての初戦を飾った安どの笑みを浮かべながら、B級1組への昇級へ向けて「残り(6戦)も全力を尽くして頑張りたい」と語った。

 小さい頃から憧れの存在でもある谷川の先手で始まった一戦は、互いに得意とする角換わり腰掛け銀の戦型から、千日手の可能性があって互いに仕掛けどころが難しい展開に。中盤で藤井は過去最長となる1時間44分、さらに谷川の一手を挟んで再び1時間32分と連続大長考に沈む場面もあったが終盤でリードを広げて粘り勝った。

 タイトル挑戦、獲得など数々の最年少記録を塗り替えてきた藤井にとっての大目標が、この日の対戦相手・谷川が持つ、37年間破られていない名人奪取史上最年少記録(21歳2カ月)の更新。そのためには1年に一度しか昇級できない順位戦でB級2組・1組を一期ずつで突破し、さらにトップ棋士ばかりが集うA級でいきなり1位となって名人戦の挑戦者に名乗りを上げ、そこで勝つしかない。

 そんな厳しい道のりの前にこの日立ちふさがったのが、昨年9月の王将戦2次予選決勝の初対戦では勝利を収めたとはいえ、歴代4位のタイトル獲得通算27期を誇る実力者。そんなぶ厚い壁を再び乗り越えたことは、25人中わずか3人の昇級枠獲得に10戦中9勝以上が必要になる可能性もあることから、大きい意味を持ちそうだ。

 谷川が5期以上名人を保持した棋士に与えられる永世名人(十七世名人。引退後に就位予定)の資格を保持することから、どちらが上座に座るかも注目されたが、谷川が藤井より3分早く対局場に入り、先に下座に着席。2冠を保持する後輩棋士に迷わせないためと思われ、気遣いを見せた。対する藤井も、対局開始時に5秒間も頭を下げ、憧れの棋士である谷川への敬意を示した。

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