伊勢谷友介容疑者逮捕 自宅リビングで大麻4袋20.3グラム所持 “巻き紙”吸引具も発見

[ 2020年9月9日 05:30 ]

大麻所持の疑いで逮捕された伊勢谷友介容疑者
Photo By スポニチ

 警視庁組織犯罪対策5課は8日、東京都目黒区の自宅で大麻を所持したとして、大麻取締法違反(所持)の疑いで、俳優の伊勢谷友介容疑者(44)を現行犯逮捕した。自宅のリビングから大麻4袋(約20・3グラム)が発見された。認否は留保している。芸能界屈指のイケメン俳優の伊勢谷容疑者は、多くのドラマや映画に出演する売れっ子。今後も公開作が多数控えている中での逮捕に芸能界に衝撃が走った。

 逮捕容疑は8日午後4時39分、目黒区碑文谷の自宅で発見された大麻4袋のうちの1袋(約7・8グラム)を所持した疑い。捜査関係者によると、伊勢谷容疑者は「何も言えない。弁護士さんが来てからお話ししたい」と供述。身柄は夜に東京湾岸署に留置された。組対5課は大麻所持の情報を得て、内偵捜査を続けてきた。

 捜査関係者によると、8日午後3時すぎから捜査員が自宅を家宅捜索。伊勢谷容疑者に驚いた様子はあったが抵抗せずに応じたという。大麻はリビングの机の引き出しの中からチャック付きのポリ袋に入って発見された。4袋合計で約20・3グラム(末端価格12万円相当)。1回の使用量は一般的に約0・5グラムとされ、所持量は40回分にも上る。多量の所持から使用の常習性の疑いも浮上、組対5課が入手ルートを捜査している。タバコの巻き紙のような吸引具もあり、灰皿には灰のようなものもあったという。

 伊勢谷容疑者が事実上のオーナーである所属事務所は「誠に遺憾。全ての事実関係を確認中」とした。関係者によると、社長を含め関係者は逮捕を報道で知り本人と連絡も取れず困惑。本紙の取材では、4年間同棲したモデルの森星(28)とは今春までに破局。逮捕時は1人だった。

 以前から違法薬物の噂は絶えなかった。民家の花壇から土を持ち去るなど奇行も時折目撃され、12年にはツイッターで「大麻で人生崩壊するのは難しい。酒のほうが簡単」と大麻を容認するかのような投稿もあった。

 5日に放送が終了したばかりの日本テレビの連続ドラマ「未満警察 ミッドナイトランナー」には警察学校の教官役で出演。最終回で殺人で逮捕された役どころでスタッフや出演者はニュースにショックを受けた。「TVer」など無料の見逃し配信サービスの公開は停止。1週間遅れの編成で最終回を放送していない地域もあり関係者は対応に追われた。

 逮捕2日前の6日には、都内で女優・吉永小百合(75)が女医役で主演する映画「いのちの停車場」(来年公開)の撮影に参加。患者役で出演し、撮影は1日で全て終了。変わった様子はなかったという。製作、配給の東映は代役など「今後の対応については協議中」としている。

 来月30日には出演映画「とんかつDJアゲ太郎」が公開。2部作の「るろうに剣心 最終章」の「The Final」「The Beginning」も、来年のゴールデンウイークに公開予定で配給側は「事実関係を確認中」だ。7月に異母兄弟であるファッションデザイナーの山本寛斎さん(享年76)が他界。親族や関係者の動揺は計り知れない。

 ◆伊勢谷 友介(いせや・ゆうすけ)1976年(昭51)5月29日生まれ、東京都出身の44歳。東京芸大美術学部に現役合格して進学。大学在学中にファッションモデルとしてデビュー。ミラノコレクションなどにも参加した。99年公開の映画「ワンダフルライフ」で映画初主演。02年には映画「カクト」で初監督。出演作に映画「黄泉がえり」「あしたのジョー」、ドラマはNHK大河「龍馬伝」「花燃ゆ」など。12年ブルーリボン賞助演男優賞、日本アカデミー賞優秀助演男優賞。

続きを表示

この記事のフォト

2020年9月9日のニュース