松本幸四郎「ついにこの日が」 5か月ぶり公演 客席半分以下、史上初4部制の「新様式」

[ 2020年7月14日 05:30 ]

アクリル板に挟まれながらフォトセッションを行う(左から)中村七之助、片岡愛之助、松本幸四郎、市川猿之助、中村勘九郎
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 東京・歌舞伎座で上演される公演「八月花形歌舞伎」(8月1~26日)の会見が13日、同所で行われた。現在歌舞伎界は新型コロナウイルスの影響で3月から劇場公演をストップしており、5カ月ぶりの再開となる。松本幸四郎(47)は「ついにこの日がやってきたか…。今この瞬間が幸せです」と万感の思いを語った。

 歌舞伎座は通常昼夜2部制で行われていたが、今回は史上初の4部制にする。各部で約1時間の演目を上演。幕あい(休憩時間)は設けない。各部終了後に約1時間かけて清掃や消毒、換気を行い、観客は総入れ替えする。ロビーなどでの密集を避けるため、パンフレットやイヤホンガイドの販売なども行わない。

 1808席(幕見席除く)の同劇場だが、客席は823席に限定。これまで1等席が1万8000円程度で販売されていたが、今回の公演では8000円と半額以下。制作の松竹の安孫子正副社長(72)は「収支で考えると相当厳しい。だが歌舞伎の灯を消してはいけない」と思いを明かした。

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