鴻上尚史氏 舞台クラスター発生で「とにかく正確に知りたい」 大人数出演にも苦言

[ 2020年7月14日 14:31 ]

劇作家・演出家の鴻上尚史氏
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 劇作家・演出家の鴻上尚史氏(61)が14日、TBSの情報番組「グッとラック!」(月~金前8・00)に出演。新型コロナウイルスのクラスター(感染者集団)が発生した山本裕典(32)主演の舞台「THE★JINRO―イケメン人狼アイドルは誰だ!!―」について言及した。

 鴻上氏は「大問題なので、とにかく(情報を)正確に知りたい」と訴え。「どれぐらいの人がハグしたり、握手をしたり、楽屋の出待ちでどれぐらいのことがあったのか、ということと、狭い劇場ですけど、狭い劇場の一番後ろでただ黙って見ていた人を(扱いを)一緒にできるのかどうか。保健所の方としてはとにかく全部を知りたい。いったい何をしているのかわからないので、この850人という濃厚接触にしたんだと思うんですけど、とにかく僕ら、音楽業界もそうですけど、ライブエンターテイメント側としては線引きがとにかくクリアにほしいんです。この後ろの座っている方は別に狭い空間でも大丈夫だったのか、やっぱりダメなのか。早急に知りたい」と続けた。

 舞台業界が徐々に公演をスタートさせている中での今回の事態に「ようやく客席50%ですけど、2月から4カ月ぶりに始まろうとしているところなので、とにかく事実を知りたいんです」と語った。

 今回の大人数が出演する「人狼」という作品の特性も感染者を広げた要因との指摘もあるが、鴻上氏は「この時期、演劇界的には5人の芝居だからやってみましょうとか、劇場と人数も考えるんです。7月から再開する舞台でも、これは3人の芝居なのでやりましょう!とか、考えているんです」と人数も考慮していると指摘。とはいえ、「多人数(の作品)だからダメというわけではなく、劇場との問題」とあくまでも劇場サイズの問題も影響するとした。

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2020年7月14日のニュース