NHK「エール」志村けんさん生前撮影時のコメント発表「らしくないところを見てもらえれば、うれしいね」

[ 2020年5月1日 11:07 ]

連続テレビ小説「エール」第25話に、日本を代表する西洋音楽の作曲家・小山田耕三を演じる志村けんさんが初登場(C)NHK
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 NHKは1日、この日放送された連続テレビ小説「エール」(月~土曜前8・00、土曜は1週間振り返り)第25話で初登場したコメディアン・志村けんさん(享年70)が生前、撮影時に語ったコメントを発表した。番組公式SNSなどに多くの感想が届いたことから、志村さんが撮影時に明かしたドラマ初出演の感想や見どころを撮影現場の様子とともに紹介した。

 朝ドラはもちろん、最初で最後のドラマ出演で、主人公に大きな影響を与える大御所作曲家役。この日は出演時間約1分、セリフ2つと出番は少なかったものの、存在感あふれる重厚な演技がインターネット上で大反響を呼び、涙する視聴者も相次いだ。次回は来週登場予定。

 志村さんは昨年12月にクランクインし、3月6日が最後の撮影に。次回の収録は4月10日に予定されていたが、志村さんが新型コロナウイルスに感染し、3月20日に入院。その後は一度、撮影時期を後にする準備も進め、志村さんの復帰を待っていたが、3月29日に亡くなった。

 「コントとドラマで、そんなに大きな違いはないんだけど…、笑わせなくていいよね。コントは自分たちで考えて、ここはこうでと、ストーリーが全部わかってるから、あまり台本読まないんだけど、ドラマは脚本、演出があっての芝居だし、間違うと、みんなに迷惑かけちゃうから、役柄になってセリフをどう言おうとか家で台本読んだりしてますよ。だけど、いざ撮影になるとセリフとんじゃうの(笑)」

 俳優の窪田正孝(31)が主演を務める朝ドラ通算102作目。モデルは全国高等学校野球選手権大会の歌「栄冠は君に輝く」などで知られ、昭和の音楽史を代表する作曲家・古関裕而(こせき・ゆうじ)氏(1909~1989)と、妻で歌手としても活躍した金子(きんこ)氏。昭和という激動の時代を舞台に、人々の心に寄り添う曲の数々を生み出した作曲家・古山裕一(窪田)と妻・関内音(二階堂ふみ)の夫婦愛を描く。男性主演は2014年後期「マッサン」の玉山鉄二(40)以来、約6年ぶりとなる。

 第25話は、裕一(窪田)と音(二階堂)は興行主・鶴亀寅吉(古舘伊知郎)が持ち込んだ演奏会当日を迎え、大成功。演奏会は新聞にも取り上げられ、それを読んでいたのは意外な人物だった…という展開。

 この人物こそ、志村さん演じる日本を代表する西洋音楽の作曲家・小山田耕三。緊張感のあるシーンが多く、志村さんはカットごとに監督に演技を確認。話し合いながら撮影に臨んだという。

 小山田は笑いを取るキャラクターとは違うが「でも、ついつい何かしたくなっちゃう(笑)」とコメディアンの性も。見どころについては「僕の出ているシーンは、困ったことにあまり笑いがないんですよ。俺、譜面も読めないのに、役柄はみんなが憧れる作曲家で、ちょっと意地悪っぽいところもある。いつもの志村けんらしくない、こんなこともやりますよってところを見てもらえれば、うれしいね」と呼び掛けていたという。

 この日、志村さんのキャストクレジットは最後から2番目。開始14分、裕一と関内家が海に出掛けた後のシーンに登場した。

 NHKは「志村けんさん、いつも私たちを楽しませてくださって、本当にありがとうございました」と感謝のコメント。志村さんの撮影済みシーンはそのまま放送する方針で、それ以降については「ナレーションを使って志村さんを登場させる形を検討している」(関係者)としている。

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