藤井聡太七段 初のネット対局で勝利「緊張しましたが…」

[ 2020年5月1日 05:30 ]

ビデオチャット対局生中継「おうちでAbemaTVトーナメント」で深浦康市九段(右上)と対局する藤井七段(同下、(C)AbemaTV’Inc. から)

 将棋の史上最年少棋士、藤井聡太七段(17)が4月30日、インターネット放送局AbemaTVで配信された特別番組に生出演。深浦康市九段(48)とエキシビションマッチ(持ち時間各30分プラス60秒)を行い、111手で勝利した。

 愛知県瀬戸市の自宅からビデオチャット形式の対局に初挑戦した藤井は濃紺のデニムシャツ姿で登場し「初手はお茶と決めています」とユーモアたっぷりにコメントして対局開始。王位を3期経験し、昨期のNHK杯覇者でもある深浦相手に中盤から徐々にリードを奪う。終盤は猛反撃を受けながら自玉に詰めがないことを確認して逃げ切った。

 「こういう形で対局するのは初めてで緊張しましたが、楽しく対局できたと思います」

 新型コロナウイルス対策で4月11日以降は自身の公式戦がすべて延期。棋聖戦、王位戦ではタイトル戦出場に迫る位置まで勝ち上がりながら、自宅待機が続いている。フラストレーションがたまる状態にあるが「普段から用事のある時以外は外出しないので、いつもと同じように過ごしています」とにこやかに明かした。

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2020年5月1日のニュース