急死の桂三金さんに繁昌亭大賞 仁智会長「あと10何日か生きてたら…」

[ 2019年11月20日 18:45 ]

「繁昌亭大賞奨励賞」を受賞した桂文鹿(左)と桂佐ん吉(右)。中央は上方落語協会・笑福亭仁智会長
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 上方落語協会(大阪市北区)は20日、「第14回繁昌亭大賞」に9日に48歳で急死した桂三金さん(本名=奥野武志)を選出したことを発表した。会見で、上方落語協会・笑福亭仁智(67)は「あと10何日か生きてたら(吉報が)届いてたのに。残念です」と故人を偲んだ。

 選考委員会によれば「亡くなったことで受賞したのではない。これまでの(繁昌亭への)貢献などを考慮しての選出」。体型を生かした“デブネタ”で、寄席では必ず笑いを誘っていた三金さん。入門25周年の同期9人で開催した昼席「25周年記念ウィーク」も三金さんが中心となって会を成功させるなど、繁昌亭への功績も大。同期で「繁昌亭奨励賞」を受賞した桂文鹿(50)は「三金が大賞に輝いて、僕自身、負けたのは悔しいところがあるけど、平成6年入門の同期で一心同体でやってきたから。同期の1人である誇りを感じてます」と三金さんの受賞を我が事のように喜んだ。来年2月17日に、受賞記念落語会と表彰式が天満天神繁昌亭・夜席で開催される。

 「繁昌亭大賞」は協会所属25年以下の落語家が選考対象。大賞に賞金10万円、「繁昌亭奨励賞」に選ばれた桂文鹿、桂佐ん吉(35)には賞金5万円が贈られる。

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