関西大学野球リーグ

【関西学生のキーマン】誓う最下位脱出 京大・西 拓樹内野手

[ 2019年4月2日 16:51 ]

京大・西 拓樹
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 望むものは「混迷」だ。リーグに旋風を巻き起こし京大の存在感を示してみせる。西主将は「春は勝ち点2で、最下位脱出です」と明確な目標を掲げた。


 二つの条件を満たしたのは、勝ち点2で5位となった00年秋が最後。昨春は勝ち点こそなかったが3大学から各1勝し計3勝を挙げた。37季ぶりに歴史の扉をこじ開ける準備は整いつつある。

 「3番・遊撃」と攻守で中心となった西は18安打を放ち打率・353(リーグ8位)、1本塁打、6打点。京大選手としては15年秋の佐藤駿介以来となるベストナインにも輝いた。秋は打率・273と数字こそ落としたが、地力は付いてきた。


 「それまでは直球が打てなかった。直球を仕留められるようになって、駆け引きの中で変化球にも対応できるようになりました」


 野球愛は半端ない。京大では入学式後の入部となるため、リーグ戦出場は1年秋からがほとんど。だが、西は合格発表直後に野球部に直接連絡し入学前の3月中旬から練習参加し1年春からリーグ戦出場を果たした。「関西学生という高いレベルのリーグで野球がしたかった」。時間や環境など練習への制限は多いが、それも楽しんで受け入れる。「みんな学問だけでなく研究熱心。野球に対して熱い部員が多い」と一丸ムードは最高潮だ。


 工学部地球工学科に在籍し資源工学コースで地球の資源やエネルギー問題などを研究。大学院進学も視野に入れるが「卒業しても野球がしたい。アマチュア最高峰の社会人でやりたい思いもあります」と言う。「秋には、目標は優勝だと堂々と言いたい」。掲げた目標には続きがある。

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