関西大学野球リーグ

【近畿学生野球1部のキーマン】和歌山大 不安を自信に変えて、金谷主将がV奪回に導く

[ 2022年4月1日 05:32 ]

和歌山大をけん引する主将・金谷温宜
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 1年時から主力として活躍し、「将来の主将」と大原弘監督から指名を受けていた。和歌山大・金谷温宜は昨秋10月5日、リーグ最終戦で優勝を逃した直後、正式に主将に就任した。落ち込む部員を前に「4回生を神宮に招待するためにやっていこう」とハッパを掛けた。
 2度甲子園出場した創志学園(岡山)では長澤宏行監督から「打“線”にしてくれ。何番を打つか」と打順を任されていた。「自分はつなぎ役。試合展開や状況から前後を生かすことを考える」
 強豪私大の勧誘を断っての進学だった。高校2年だった2017年春にリーグ初優勝した和歌山大が全国大会に出場。選手同士が考え動く「ノーサイン野球」を貫く姿勢に興味があった。
 ただ、今春は「昨年は当たり前にできていたことができない」と感じている。旧チームからバッテリーや内野陣ら主力がごっそり抜けた。コロナ禍で3月上旬までオープン戦20試合以上が中止となった。大原監督は「陣容も白紙の状態」だ。
 金谷は「経験が少ないので不安な選手が多い」とみる。他人の経験を見本にして「自分もできるかも」と思える「代理経験」で自信を高める。さらに「それぞれの思いを聞いて、相手の気持ちが分かるようになれば」と、よく選手を集めて話し合いを行っている。
 「国立大でも全国で勝てることを証明したい」と、まずはV奪回に照準を定めた。 (内田 雅也)

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