関西大学野球リーグ

6主将が火花バチバチ 3日開幕の阪神大学野球リーグ主将座談会 4連覇狙う天理大を追うのは

[ 2022年9月1日 10:04 ]

<阪神大学野球・座談会> 阪神大学野球連盟の各チーム主将(撮影・亀井 直樹)
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 阪神大学野球秋季リーグ戦は3日、神戸市のほっともっとフィールド神戸で開幕する。3連覇中の天理大を止める大学は出てくるのか。1部昇格を果たした大阪電通大の実力は?6大学の主将に集まってもらい、チームの現状や期待している選手について話を聞いた。

  ――チームの現状を聞かせてください。

 天理大・中川(今春1位) 春優勝して全日本大学選手権に出場しましたが、逆転負けという結果に終わったので、その悔しさをしっかり持って練習に取り組んできました。

 関西国際大・西山(同2位) 春のリーグ戦は、1点差で負ける試合がすごく多くて、優勝をかけた天理大学との試合でもやっぱり勝ち切れなかった。秋を迎えるまでに得点力のアップであったりとか投手力のアップというのを心がけて練習してきました。

 大産大・荒木(同3位) 春は接戦で負けてしまうゲームが多かったので、そこで勝ち切るかどうかが今のチームで大事だと思ってます。4年生はラストシーズンに懸けているので全員で戦っていこうと思ってます。

 大体大・清水(同4位) 春のリーグ戦は4位という結果に終わってしまって、チームの目指した目標とは違う形になってしまいました。失点が多いことだったり攻撃パターンの少なさというのも出ていたと感じてます。今、チーム全員で得点パターンの見直しをしたり、秋のリーグに向けての意識は格段に上がっています。

 神戸国際大・宮崎(同5位) 春のリーグ戦では後半の得点率が全然ダメだったので、かなり振り込んできました。春は2、3年生が中心となっていましたが、僕含めて5人しかいない4年生がこの秋のリーグ戦で気持ちを一つにしてまとめているので、チームとしてはいい状態です。

 大阪電通大・中井(2部から昇格) 1部で野球することを全員が楽しみにしています。一戦一戦しっかり勝ち切ることを目標にして、全員が同じ方向を向いて野球をしてます。

 ――課題はありますか。

 天理大・中川 中盤で逆転されるっていうことがあったので、オープン戦から負けてる時でも雰囲気よくして逆転できるムードをつくることを全員が心がけてます。

 関西国際大・西山 秋のリーグ戦では少し暑さも落ちつくと思いますが、後半になるにつれてエラーで負ける試合が出てくると思うので、終始集中力を切らさないことを徹底しているところです。

 大産大・荒木 野手も投手も悪い時は絶対あるので、悪い時にどれだけ引き出しを持っているかが大事になってくると思うので自分の結果よりもチームが勝つことを意識してやってます。

 大体大・清水 投手力の弱さは指導者の方からもずっと言われてる部分で、打撃も攻撃パターンが少ないとも言われています。取れる点を取り切れないことであったりとか終盤にかけての得点の少なさが課題です。

 神戸国際大・宮崎 ピッチャーが抑えてもバッターが点取らなかったらいけない。1節2試合あるので、辰村以外のピッチャーもどんどん投げて抑えて、打者は打って勝てるというのを含めたつなぐ野球が課題です。

 大阪電通大・中井 2部の時は結構打って勝ててたんですけど、入れ替え戦をした時に投手力の違いで野手はなかなか打てなかった。無駄な失点を抑え接戦で勝てるように頑張ってます。

 ――秋のリーグ戦は春と同様に観客を入れての開催。観戦者にはチームのどういったところを見てもらいたいですか。

 天理大・中川 どんな時でも最後まで諦めずに一生懸命声を出して、いい雰囲気で試合しようと思っているところです。

 関西国際大・西山 まず野球以外の面で当たり前のことを当たり前にする。あいさつだったり礼儀をまず意識しています。そこで、全力疾走であったりとか守備位置につく姿勢です。

 大産大・荒木 泥くさく野球をやろうと言ってます。夏の高校野球でも泥くさくやってるの見ていいなと感じてて、1回から9回まで全員が集中してやっているところです。

 大体大・清水 全力疾走だったりとか、チームの中で声かけだったりとかいつでも100%出し切れるところを全員で出し切ろうとチームで意識してます。

 神戸国際大・宮崎 やはり、つなぐ野球を見てほしいのですが、全力プレーはチームで徹底しています。あとは、打った後のベース上のパフォーマンスにも注目してほしいです。

 大阪電通大・中井 全力プレーをするのはもちろんなんですけれど、僕たちの大学は純粋に野球が好きな人が多くて、全力で野球を楽しんでいる姿を見てほしいです。

 ――最後に秋のリーグ戦でキーマンとなる選手を挙げてください。

 天理大・中川 友杉さん、近藤と真城です。友杉さんは、日本代表も経験して、経験豊富なのでやっぱりチームを引っ張ってくれる存在。近藤は4番をずっと打ってて、最近もいい打撃をしています。真城は、春のリーグよりも一段階も二段階も良くなっています。

 関西国際大・西山 まずは投手で不後。春は思ったような結果が出なかったのですが、秋に向けて自分なりに考えて変えています。野手ではセカンドを守っている山添です。副キャプテンとして、チームのことや自分がどういう立ち位置なのかをすごく考えてます。もともと気迫あふれる選手で、全力プレーであったりとか野球を楽しんでいる姿に注目してほしいです。

 大産大・荒木 4年生なんですけれど、ピッチャーの田中さん。野手では神殿さんです。自分自身、先輩の姿を見て成長させてもらっているので、この秋もすごく期待してます。

 大体大・清水 前主将の大槻さんと、杉本さん、阿吹さんのバッテリーです。4年生で最後のリーグ戦ですから人一倍危機感とかもあると思うので、そこに懸ける気持ちっていうのが練習の中でも出てます。

 神戸国際大・宮崎 1人目が4年生のピッチャーの山田です。辰村以外のピッチャーがどこまでこのリーグ戦で投げられるかっていうのを課題として、引っ張ってやってくれてました。外野の吉川は次のキャプテン候補として名前が挙がっていて、オープン戦でかなり打っていたので期待してます。

 大阪電通大・中井 3回生森廣ですね。4番を打っていて、全員が期待して4番まで回したら何とかなるっていうふうにやってるので今回のリーグ戦でもやってくれると思っています。

 【主将座談会出席者】
天 理 大 中川  彰(3年=天理)
関西国際大 西山 大貴(4年=西脇工)
大 産 大 荒木 海斗(3年=福井工大福井)
大 体 大 清水 正義(3年=聖光学院)
神戸国際大 宮崎 航大(4年=三田松聖)
大阪電通大 中井 陽大(3年=福井工大福井)

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