関西大学野球リーグ

【近畿学生野球1部のキーマン】神戸大 Vから最下位、春のリベンジへ貧打解消に一丸

[ 2022年9月2日 10:06 ]

<近畿学生野球>神戸大・丹波(右)と斎藤

 春の屈辱は、忘れない。神戸大は86年春以来35年、70季ぶりの優勝を果たした昨秋リーグ戦から一転、今春は最下位に沈んだ。切り込み隊長として打線をけん引する斎藤は「もう情けなくて恥ずかしかった。思っていることを言えていなかった集団だったので、入れ替え戦までの3週間の間に全員が思っていることを話し合った。野球の技術うんぬんじゃないところから始まった感じ」と振り返った。

 春の敗因は貧打。昨秋のチーム打率は.284だったが、春は.180に急降下。打撃不振が最下位低迷につながった。その課題克服へ今春リーグ戦終了後、チームは野球以前に身の回りの整理整頓やあいさつなど生活面から見直し、再スタート。心機一転の効果もあり、大工大との入れ替え戦2試合では18得点を挙げて打ち勝った。

 秋のリーグ戦へ向け明るい兆しもある。チーム内競争が明らかに激しくなった。中井明則監督も「内野はサードの斎藤以外すべて競争。(不動のレギュラーだった)外野の岡崎もうかうかしていられない状況」とオーダー編成にあたって、うれしい悲鳴を上げる。

 エース・藤原涼太に頼りきりだった投手陣で指揮官がキーマンに指名したのは、右腕・丹波。リーグ戦未勝利ながらフォークの精度が上がったことで投球の幅を広げた。「ソフトバンクにいたマルティネス(現パドレス)の動画を参考にしました」。直球の球速も140キロ台をマークするだけに、楽しみな存在だ。

 トップバッターを任される斎藤は「初球から積極的に打っていきたい」と得点力アップに貢献する。 

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