関西大学野球リーグ

【関西六大学野球のキーマン】大院大 勝負強い杉田の打撃と最速146キロを誇る真鍋の右腕で波乱起こす

[ 2023年3月30日 09:21 ]

大院大・杉田翔太郎

 大院大には並外れた勝負強さを持つ好打者がいる。敦賀気比(福井)出身の杉田翔太郎は高3夏の甲子園大会2回戦・国学院久我山戦で史上6人目のサイクル安打を達成した。「もう誰も覚えていないと思うので…。当時を引きずることはありません」。高校時代を上回る強烈な印象を残し、打線をけん引するつもりだ。

 「1年生から徐々に打率が下がっている。守備より打撃でチームに貢献しないといけないタイプなので、自分の一打で勝たせられるようにしたいです」

 17年秋に3位に入って以降はAクラス入りから遠ざかり、昨秋は屈辱の最下位に終わった。新4年生は下級生時から試合経験を積んでいる選手がそろっており、「今年に結果を出さないと意味がない。今年は、いけるぞという希望を持っている」と手応えをつかんで春を迎えた。

 投手陣では、最速146キロ右腕の真鍋魁が大黒柱だ。「チーム状況を考えれば、僕が連投する必要がある。150球を2、3日連続で投げられる対策をしてきた」とフル回転する準備はできている。

 昨年2月に右肩を痛めた影響で、昨年は春秋通じて本来の感覚が戻らなかったという。「正直、去年は本調子とは言えなかった。秋のリーグ戦が終わってから、しっかりとトレーニングを積むことができたので、いい具合に仕上げることができた。開幕戦の大商大戦で、どれだけの力を見せられるかにかかっている」。不安は、もうない。春の幕開けとともに波乱を起こす。

 ◇杉田 翔太郎(すぎた・しょうたろう)2001年(平13)6月5日生まれ、大阪府東大阪市出身の21歳。小学4年で加納ソフトボールに入団。小学5年から東大阪リトルで野球を始め、中学では八尾フレンドに所属。敦賀気比(福井)では3年春に背番号13でベンチ入りし、同年夏の甲子園2回戦・国学院久我山戦でサイクル安打を達成。大院大では、今年から副主将を務める。50メートル走6秒5、遠投98メートル。1メートル75、80キロ。左投げ左打ち。

 ◇真鍋 魁(まなべ・かい)2001年(平13)7月27日生まれ、愛媛県西条市出身の21歳。小学2年から氷見スポーツ少年団で野球を始めて捕手。西条西中では軟式野球部。西条(愛媛)では2年春に背番号18でベンチ入りし、2年秋から背番号1。大院大ではリーグ戦通算2勝。50メートル走6秒7、遠投110メートル。1メートル77、80キロ。右投げ右打ち。

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