関西大学野球リーグ

【近畿学生野球1部のキーマン】神戸大 「寝屋川コンビ」が導く悲願全国大会出場

[ 2022年4月1日 05:31 ]

春季リーグ戦を制し初の全国大会出場に意欲を見せる神戸大・藤原主将(右)と岡崎の寝屋川高出身コンビ
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 ステージが一段上がった。神戸大・藤原涼太主将は「昨年の秋季リーグ戦で優勝して、やっぱり僕らの代でも優勝したいなっていう思いは多分みんな強く持っていると思います」と言葉に力を込めた。

 昨秋、1986年春以来70季ぶり(20年春季の中止は除く)のリーグ制覇で選手たちの意識が変わった。肌感覚で知った優勝は、経験という大きな力となった。エースとしてチームをけん引した藤原をはじめ、Vメンバーが残っているのもプラス材料だ。藤原と同じ寝屋川(大阪)出身の岡崎聡一郎は攻撃陣の中心。トップバッターとしてのチャンスメークだけでなく、下位打線で好機をつくった時には得点源としても期待される。「個人的な目標は首位打者ですが、旧チームは前にも後ろにもチャンスに強い先輩がいたので、自分もそういう選手になりたいと思います」

 高校時代は、3年春(18年)の大阪大会準々決勝で根尾昂(現中日)擁する大阪桐蔭相手に9回2死までリードするなど、熱戦を演じた。最後はサヨナラ負けしたが、大学進学後も“寝屋川コンビ”の活躍は続いた。

 ともに工学部。2年生時から始まった実験演習などで1日に占める学業のウエートも大きくなり、多忙を極める。それでも文武両道を実践してきた。岡崎は大学院進学を希望するが、一方の藤原は学部卒で就職を目指す方針。「この1年は、野球で燃え尽きる感じでやります」。主将は、残る大目標である全国大会出場に向け、リーグ戦に臨む。 (田中 貴久)

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