関西大学野球リーグ

【近畿学生野球1部のキーマン】大阪公立大 統合後初Vへ“胴上げ投手”有正と蔵道の奮起不可欠

[ 2022年9月2日 10:05 ]

<近畿学生野球>大阪公立大の有正(右)と蔵道

 大阪市立大と大阪府立大の統合で新生チーム・大阪公立大として臨んだ春季リーグは、まさに手探りの状態だった。順位こそ6勝8敗、勝ち点2の5位だったが、混戦リーグで健闘したといえた。

 秋季リーグは春の大山翔大学生監督から小林隼矢監督に代わり、新体制で19年秋(大阪市立大)以来で、統合後初の優勝を目指す。指揮官が今リーグ戦の投打のキーマンに挙げたのは、右腕・有正と内野の要・蔵道だ。

 「春は終盤に粘り切れずに悔しい思いをしたので、秋は投げ切って勝てるようにしたい」

 春は6試合に先発し1勝(3敗)に終わった有正は、今リーグ戦での雪辱を誓う。1年生時の19年秋には大阪市立大で胴上げ投手を経験しているだけに、「目標は5勝、防御率0点台を目指したい」と意気込む。打率.370で春の遊撃手ベストナインを獲得した蔵道は、リードオフマンとして攻撃の起点になる働きが期待される。「春の前半は思うようなバッティングができたが、後半は体力的な面と相手に研究されて抑えられたのが、秋への課題。僕はヒットも四球も同じだと思っているので、出塁率を上げていきたい」とシーズンを通じて結果を残すことを誓った。

 今年2月の初の合同練習から約1カ月の短期間でリーグ戦に臨んだ春とは違い、時間をかけることでチーム内の意思統一も進んだ。「春はもっと勝てた試合はあった。でも思ったよりも戦えた」。小林監督も、チーム力アップに手応えを感じている。  

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