関西大学野球リーグ

【関西学生野球のキーマン】立命大・谷脇、藤本 プロも注目する二枚看板が復権のカギ握る

[ 2023年3月29日 16:34 ]

立命大・谷脇弘起

 立命大の復権は、プロ注目の「二枚看板」にかかっている。主戦としての役割を期待されるのは、最速151キロ右腕の谷脇弘起だ。

 「勝たないと注目もされない。春は、勝てる投手を目指します」

 昨秋に2勝を挙げて台頭し、大学日本代表候補合宿にも初招集された。切れ味鋭いスライダーに自信を持ち、「追い込めば、三振を取れる自信はあります」と胸を張る。那賀では、3年夏の県大会で66奪三振を数えて1大会最多記録を更新。昨秋は30回1/3で33奪三振と「ドクターK」として存在感を示しており、「全国大会は注目される舞台なので、そこに出場し、活躍してプロに向けてもアピールしたい。そのためにも、まずはリーグ優勝をしないといけない」と言葉に力を込める。

 快速右腕は、もう一人いる。最速154キロを誇る藤本竜輝だ。「どんどん直球で押すのが自分の投球スタイルです」と剛球に絶対的な自信を持つ。昨秋は10試合に救援登板し、防御率1・53と上々の成績を残した。大学では故障に悩まされてきただけに、今季にかける思いは人一倍強い。

 「大学に入った時からドラフト1位という目標を掲げ続けてきた。ケガでうまくいかない時期もあったけど、大学最後の一年は、1位でプロに行けるような結果を残したい」

 昨春は、新リーグ発足後初の最下位という屈辱を味わった。その春、谷脇は0勝、藤本は故障で登板なしに終わった。リーグ屈指の投手陣が1年前の悔しさを晴らしにいく。

 ◇谷脇 弘起(たにわき・こうき)2001年(平13)11月25日生まれ、和歌山県和歌山市出身の21歳。小学2年から宮セネタースで野球を始めて三塁手。中学では和歌山ビクトリーズに所属し、2年に投手転向。那賀(和歌山)では1年夏から背番号20でベンチ入り。2年秋からエースとなり、3年夏は県大会準優勝。立命大では2年春からリーグ戦に登板し通算2勝。50メートル走6秒5、遠投110メートル。1メートル85、86キロ。右投げ左打ち。
 ◇藤本 竜輝(ふじもと・りゅうき)2001年(平13)11月1日生まれ、兵庫県加東市出身の21歳。小学3年から社ベアーズで野球を始めて遊撃手。兵庫教育大付属中の軟式野球部で2年から投手転向。社(兵庫)では1年夏に背番号20でベンチ入りし、2年秋からエース。50メートル走6秒3、遠投110メートル。1メートル82、85キロ。右投げ右打ち。

続きを表示

この記事のフォト

バックナンバー

もっと見る