野村謙二郎氏 上体だけでボールを追い掛ける広島・マクブルーム 少し休ませるのも一つの手

[ 2023年6月5日 06:30 ]

交流戦   広島2-3ソフトバンク ( 2023年6月4日    マツダ )

<広・ソ>7回1死一塁、マクブルームは遊ゴロ併殺に倒れる (撮影・奥 調)
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 【野村謙二郎 視点】4番・マクブルームが打線の中でブレーキになった。試合前練習で新井監督が直接指導したと聞く。助言の中身までは耳に入っていないが、今は上体だけでボールを追いかけストライクボールを見極める間が全く取れていないように映る。

 例えば6回1死からの左飛。当たり自体は良く、本来なら捉えていたと思う。だが、上体だけで打っているため打球にイマイチ力が伝わらず、スタンドまで届かない。選球眼良く四球を選び、逆方向への安打もあった昨季を思い起こすと、今の状態は憂慮に堪えない。

 そのことは、マクブルーム自身が一番よく分かっている。メンタルで相当な重圧を受けるのが4番。試合に出続けることでストレスがたまっているなら、少し休ませるのも一つの手だろう。登録を抹消するのではなく、1軍に帯同しながら状態が上がるのを待つ。

 努力家でまじめな性格。皆からも慕われている。コーチを含め、しっかりケアしながら孤立させないことが肝要だ。新井監督ならやっていると思うが、あなたは必ず打てる、期待しているよ…というような声掛け。上昇には、いくばくかの時間が必要だと思う。 (本紙評論家)

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