巨人に暗雲…戸郷に次ぐ4勝マークのグリフィン抹消 日本ハム戦でスクイズに決死のダイブ

[ 2023年6月5日 15:23 ]

<巨・日>7回、スクイズしたハンソンの小フライに飛びつくもあと一歩届かずのグリフィン(撮影・光山 貴大)
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 日本野球機構(NPB)は5日、セ・パ両リーグの出場選手登録および抹消を発表し、巨人はここまでエース戸郷(6勝)に次ぐ4勝を挙げていた新助っ人左腕、フォスター・グリフィン投手(27=前ブルージェイズ)の登録を抹消した。

 グリフィンは交流戦初登板初先発となった3日の日本ハム戦(東京D)で7回4安打1失点と好投するも打線の援護に恵まれず。1―1で迎えた7回には一塁方向へ上がったハンソンのスクイズに対して決死のダイブを見せたが捕球できず、ファウルとなった。

 このプレーでグリフィンはグラウンドに叩きつけられるように胸から落ちる形となった。うずくまって顔をゆがめ、起き上がることができず。ベンチからコーチ、トレーナー、通訳が慌てて駆け付けて一塁手の岡本和らも心配そうに見つめた。

 しばらく動けなかったグリフィンだったが、その後は自ら立ち上がるとベンチにも戻らず、マウンドへ。巨人ファンだけではなく日本ハムファンからも拍手が送られるなか、投球練習をしてから試合再開となった。そして、ハンソンをこの日最速の152キロ速球で遊ゴロに打ち取ると、上川畑は一直に打ち取り、得点は許さなかった。

 巨人ファンにとっては1995年の“桑田の悪夢”も頭をよぎるプレーだったが、グリフィンは「相手の伊藤投手もいい投球をしていたので、いい緊張感のなかで集中して投球できました。味方のいい守りにも助けられ、勢いに乗せてくれました。加藤選手に打たれた1球が悔やまれます」とコメント。

 原辰徳監督(64)も「彼が投げるときはね、集中力、あるいは闘争心。そういうものが素晴らしいものがありますね。お手本になる。技術はもちろんですけど、心というか、気持ちというかね、そういうものがいつでも全力で出し切る姿は非常に頼もしく映っています」と話していた。

 今季加入したグリフィンは開幕2戦目となった4月1日の中日戦(東京D)で7回3安打無失点と好投し、チームに今季初勝利をもたらす来日初登板初先発初勝利。ここまで先発ローテーションを守り、戸郷翔征投手(23)の6勝に次ぐ4勝を挙げて防御率2.52はチームトップとなっている。

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