21世紀のMLBで新人の年にイチローと吉田正尚しか達成できていない記録とは?

[ 2023年6月5日 11:15 ]

レッドソックス・吉田正尚(AP)
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 レッドソックスの実況中継を行うNESNが、21世紀になって、メジャー最初の50試合で85度以上出塁し、25三振以下は01年マリナーズのイチローと、23年レッドソックスの吉田正尚だけだと4日(日本時間5日)に放送で紹介している。

 吉田は50試合で61安打、23四球、3死球、22三振。イチローは83安打、8四球、4死球、14三振だ。吉田は51試合目、4日(日本時間5日)のレイズ戦でも4打数2安打で2度出塁し、三振はなかった。現役時代レッドソックスで通算打率・287、出塁率・388だったケビン・ユーキリスは解説で「ボールに対しバットが素早く出るし、身体を素早く回転させられる。序盤ゴロが続いた時期があったが、フロントサイドを開けて、バットを握る手が内側からボールに向かって出ていけるスペースを作った」と分析している。

 日本のファンとしては期待したいのはイチローのように1年目から首位打者のタイトルを取ること。ここまで・318の2位で、トップのブルージェイズのボー・ビシェットの・329と11ポイント差だ。4月18日に・167まで下がっていたが、そこから151ポイントも上げてきた。アレックス・コーラ監督はこの日「レフト側、グリーンモンスターをうまく使っている」と話した。ここまで左中間に4本の二塁打を放ったが、高いフェンスに当てたものだ。

 レッドソックスは6度の首位打者に輝いたテッド・ウィリアムス、3度のカール・ヤストレムスキー、5度のウェイド・ボッグズと左の好打者を生んできたチームでもある。イチローのみならず、殿堂入りした偉大な先輩たちに続けるか?

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