村神様、代打の神様…ヤクルトにいる3人目の神様とは?

[ 2023年6月5日 08:00 ]

ヤクルトの「シシ神様」こと尾仲
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 ヤクルトには「神様」がいる。昨季に史上最年少で3冠王を獲得した村上の愛称である「村神様」、今季も代打打率・429を誇る「代打の神様」こと川端、そしてもうひとり、「シシ神様」と呼ばれている男がいる。尾仲だ。

 昨オフに阪神を戦力外となり、今季から加入した中継ぎ右腕。呼び名の由来は、アニメ映画「もののけ姫」に登場するキャラクター「シシ神」に似ているから。尾仲は「キャンプの頃から、投手陣の何人かから言われていた。この前、(山田)哲人さんにも言われました」とじわじわと浸透しつつある。

 広島経済大からプロ入りしDeNA、阪神と渡り歩いてきたが、「大学でもDeNAでも阪神でも、どこいってもいわれてきた。だから似てるんやと」と自認。他には「オナ」や「オナさん」と呼ばれることが多いという28歳は「(シシ神様は)自分では気に入っていないです」と苦笑いする。

 チームにもすっかり溶け込んでいる背番号52の移籍後初登板は4月8日の古巣の阪神戦。コンディション不良で先発を回避したピーターズに代わって急きょ先発の役目が回ってきた。7年目でプロ初先発でもあったが「全然、気にすることなかった」と平常心でマウンドへ。3回2安打1失点の力投を見せた。今季はここまで5試合に登板して0勝1敗、防御率5・59で「結果を出していかないといけない立場。1試合1試合が大事。目の前のことを一つずつやっていきたい」と誓う。球界の“もののけ”たちを抑えていけば、「シシ神様」がファンの間でも定着するかもしれない。(記者コラム・青森 正宣)

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