西部ガス 初回の3球で都市対抗引き寄せた!練習で相手守備陣の不安要素チェック、井手が積極走塁

[ 2023年6月5日 04:30 ]

第94回都市対抗野球九州地区予選 第2代表決定戦   西部ガス8-0宮崎梅田学園 ( 2023年6月4日    宮崎・アイビースタジアム )

都市対抗九州地区予選第2代表決定戦<西部ガス・宮崎梅田学園>2年ぶり7回目の都市対抗出場を決めて香田誉士史監督を胴上げして喜ぶ西部ガス
Photo By スポニチ

 西部ガスが第2代表決定戦を制して2年ぶり7回目の都市対抗出場を決めた。初回に井手隼斗(28)が先頭打者二塁打。犠打と二ゴロ失で生還しわずか3球で先制すると、この回一挙に5点を挙げた。投げては高椋俊平(26)が2安打完封。宮崎梅田学園(宮崎市)を8―0で下した。西部ガスと第1代表のHonda熊本(大津町)は東京ドームの本大会(7月14日開幕)に出場する。

 負けられない一戦ほど先制攻撃は大事だ。「梅田学園は勢いがあるので先に点を取りたかった」。井手は初回先頭打者で初球の内角直球をすかさず右翼線に二塁打。続く平野の初球投前犠打で二進。3番・正木の初球は二ゴロだったが「相手二塁手が送球に不安があるのをノック練習で見て分かっていた」と井手は積極果敢に本塁突入すると二塁手の送球が高くそれ、わずか3球で先取点を奪った。

 香田誉士史監督はこの先制パンチを「大きかった。そんなに点が取れない投手と思っていたので」と高評価した。梅田学園の30歳左腕・古市は確かに浮き足立った。井手は「相手は早く落ち着きたいはずなので積極的に押すと焦りが出る」とも分析する。その通り、この回は新人・樋口が適時打で続き、同じく新人の松山は初球を3ランして一挙に5点を奪った。

 福岡市出身で修猷館高から同大を経て17年に入社。1年目から都市対抗代表獲得に貢献した。3、4番の中軸も打つが今季は1番に座る。都市対抗ベスト8入りの20年は主将としてチームを引っ張り昨季限りで退いたが「試合中の円陣で話しているのは大体、僕ですね」とリーダーシップは依然健在だ。チームは5月のJABA九州大会優勝で日本選手権出場も決めこれで2大大会の切符を手にした。「落ち着いて調整できるのでいい結果を出したい」。まずは都市対抗で20年の8強超えを狙う。 (中島 泉)

《高椋が納得の完封》
 ○…1日のKMGホールディングス戦から中2日で先発した高椋が水際立った好投を演じた。「疲れは感じなかった。まっすぐのライン出しができて強さもあった」と制球と球威の手応えに満足げ。1、5回に安打の走者を出したが、それ以外の7回はすべて3者凡退。無四球6三振でシャットアウト勝ちした。「今予選で一番よかった。東京ドームでは先発、中継ぎどちらでも全力で貢献したい」と意気込んだ。

続きを表示

「始球式」特集記事

「落合博満」特集記事

2023年6月5日のニュース