阪神・才木が2軍降格でも落ち込まなかったワケ　“そぎ落とし”で「いい発見」完封劇につながる

交流戦   阪神2－0ロッテ （ 2023年6月4日    甲子園 ）

＜神・ロ＞完封で4勝目を挙げた才木（撮影・成瀬　徹）
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　【記者フリートーク】まさかの抹消は阪神・才木にとって貴重な“そぎ落とし”の期間になった。4月30日ヤクルト戦（神宮）で3回3失点で3連敗を喫し、翌日に登録抹消。その時点で防御率はまだ2点台で、筆者も少々驚いたが、本人はすぐに気持ちを切り替えていた。

　「落ち込むとかはなくて。（抹消期間の）10日間なら1軍で2試合ぐらい先発機会を逃しますけど。最短で戻るぞと」。ファームでは「体を休めることに全振りした」と、リフレッシュを優先して登板までの1週間に必ず入れてきたトレーニングを、すべて抜いた。

　「2月から投げっぱなしだったので。トレーニングも一個、一個決めてることがあったんですけど、やらなくなって試合で体の反応を見ても、この辺までは抜いても大丈夫だなと分かった。調整の限度を落とし込めたので、いい発見でしたね」

　進化や課題克服とは違うが、2軍で成功した調整法のブラッシュアップは、ここからローテーション完走を目指す24歳にとって価値あるものとなった。（阪神担当・遠藤　礼）