大商大154キロ右腕・上田 1安打のみ「プロ注目対決」完勝 日本ハム稲葉GMら高評価並ぶ

[ 2023年6月5日 22:43 ]

第72回全日本大学野球選手権   大商大8―1星槎道都大 ( 2023年6月5日    東京D )

<大商大・星槎道都大>先発した大商大・上田(撮影・大城 有生希)
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 大商大が星槎道都大を8―1と7回コールド勝ちで下して好発進を決めた。

 最速154キロ右腕・上田大河(4年)が圧巻の投球を披露した。相手先発は153キロ左腕・滝田一希(4年)で、今秋ドラフト候補同士の投げ合いだった。初回先頭に右翼線の二塁打を浴び、1死三塁からの左犠飛で先制点を献上。ここからギアを入れ替え、打者21人連続無安打。7奪三振、1与死球と付け入る隙を与えなかった。

 「相手がいい投手で1点勝負になると思っていた。先制を許したけど、主将が下を向いたら、みんなも下を向いてしまう。気持ちを切り替えられたので、しっかりと修正できたと思います」

 バックネット裏には、NPBの編成幹部クラスが集結していた。日本ハムの稲葉篤紀GMは「いろんなパターンの抑え方がある。馬力があり“強い投手”だと感じた」と話し、ヤクルトの小川淳司GMは「全ての球でカウントをつくれる。試合をつくる能力が高い」とうなずいた。さらに巨人の水野雄仁スカウト部長は「春はいま一つだったが、今日は良かった。直球の角度もいいし、スライダー、カット系も使える」と話し、高評価が並んだ。

 ◇上田 大河(うえだ・たいが)2001年(平13)11月15日生まれ、大阪府大阪市出身の21歳。大商大高では1年春からベンチ入りし、2年秋から背番号1。大商大では1年秋からリーグ戦に登板。遠投120メートル、50メートル走6秒5。1メートル82、86キロ。右投げ右打ち。

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