ロッテ・沢村 古巣と対戦1回2K零封!巨人時代禁止の長髪&ヒゲで伸び伸び

[ 2023年5月31日 05:30 ]

交流戦   ロッテ2ー1巨人 ( 2023年5月30日    ZOZOマリン )

<ロ・巨>8回2死一塁、秋広から三振を奪いガッツポーズの沢村(撮影・長久保 豊)
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 本拠地ZOZOマリンのマウンドで、ロッテの背番号54が吠えた。巨人時代は禁じられていた長髪、ひげをたくわえた沢村が初対戦となった古巣をねじ伏せる。1点リードの8回に登板し、1四球を与えたが無安打無失点。「どこが相手だろうと自分のやるべきことは変わらない。千葉ロッテのために、投げていく」と胸を張った。

 先頭の門脇を154キロの直球で遊ゴロに打ち取ると、続く代打・丸は直球で追い込み、147キロのスプリットで空振り三振。坂本に四球を与えたものの、最後は売り出し中の秋広を147キロのスプリットで空振り三振だ。リードを守って守護神・益田につなぎ、僅差の勝利に貢献した。

 20年9月に香月との交換トレードで巨人からロッテに移籍。救援で22試合に登板し、防御率1・71と活躍してチームの13年ぶりの2位とCS進出に大きく貢献した。そのオフに海外FA権を行使して夢でもあったメジャー挑戦を実現させ、レッドソックスへ移籍。今年1月の復帰会見では「米国に行く際に快く送り出してくれた義理を守るため」と語っていた。春季キャンプから選手会長を務める益田とともに、リーダー的存在として投手陣をけん引している。

 巨人戦への思いを問われた沢村は「特別変わらなかった」と振り返り「どれだけチームに献身的な姿勢で取り組めるかってのが一番大事」と力を込めた。ロッテ愛にあふれる剛腕が交流戦の初陣で見せた、圧巻の“古巣斬り”。首位のチームを、さらに加速させた。(大内 辰祐)

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