ヤクルト高津監督「歯車がかみ合わない」12連敗で3年ぶり単独最下位 5月は月間17敗 

[ 2023年5月31日 21:53 ]

交流戦   ヤクルトー日本ハム ( 2023年5月31日    エスコンF )

<日・ヤ>5回、加藤豪にソロを浴びたヤクルト先発の市川(撮影・高橋 茂夫)
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 リーグ連覇中のヤクルトは16連敗した19年以来の12連敗を喫し、20年11月10日以来の単独最下位に転落した。借金は13に膨らみ、5月を6勝17敗1分けで終えた。月間17敗は20年10月以来3年ぶり。体調不良で離脱していた青木が復帰即「2番・左翼」で出場し2安打を放ったが、先発した高卒5年目の市川の5回4四死球4失点降板が痛かった。高津監督の一問一答は以下の通り。

 ――先発の市川は5回4四死球で4失点。

 「やっぱりフォアボール、デッドボール、フォアボール、エラーでノーヒットで先制点を初回に取られているので、ゲームを最初から追いかける展開に。まだ打たれるのはしようがないと思うんですけれど。ストライク入るか入らないかの勝負をしているので、ちょっとまだ1軍のローテーションでというところまでは来てないのかなという感じはしました」

 ――もう少し試合を作ってほしかった。

 「1軍と2軍の違いをいろいろ感じつつ、そこで成長していかないとなかなか進歩というものがない。きょうの失敗を次にどうやって生かすか、自分のストロングポイントは何なのか、何がウイークポイントなのかをしっかり理解して。1軍のゲームを任されているわけなので、しっかりアピールしてほしいなという気持ちは強いですね」

 ――青木が復帰即2安打。チーム状況の中では好材料。

 「そうですね。ちょっと体調不良だったり、けが人であったり、ここ数日メンバーの入れ替えが激しいんですけれど、やっぱり主力かレギュラーかどうかということではなくて、1人でも欠けるとすごく大きい。ファームの試合がカツカツになってしまったり、ここだけじゃなくてね。戦力的にいえば、もちろんプラスになるわけなので、こうやって帰ってきてくれて、フルで出ましたけど、やっぱり一本筋が通るというかね。いるといないとではずいぶん違うんだなと思いましたけど」

 ――長岡をスタメンから外して、武岡を起用した。

 「武岡にもチャンスをと思って」

 ――長岡はレギュラー2年目。相手のマークも厳しくなる。

 「(守備え)何点も防いでいるので、すごくいいプレーをしてくれているなというふうに思いますね。やっぱりセ・リーグでナンバーワンのショートなわけですから、投げる方としてはすごく安心して投げられるというか」

 ――外した理由は打撃不振もあってか

 「チャンスを武岡にね、与えるという」

 ――打線は3回の好機でもう一押しできれば。

 「得点圏に一本でないという話をずっとしていると思うんですけど、(サンタナの)内野ゴロ1本なので。そこですよね。バッター心理はよく分かっていないかもしれないですけど、ちょっと消極的になってしまう、丁寧にいってしまう、選んでしまうというところがあるので、本当に待っている球が来たなら強く遠くまで飛ばしてやろうというような気持ちでスイングを仕掛けてほしいなというのはあります。そこは直接、得点につながるかどうかは分からないですけど、プレーヤーとして選手として、投げる方も打つ方も走る方も守備も全てにおいて、積極的にプレーすることがすごく大事だと思うので。やっぱりそれは打席の中でも失ってほしくないとこかなと思いますね」

 ――前日の石川、この日の青木、川端とベテランが頑張っている。若手に見習ってほしいか。

 「どうですかねえ、今ちょっとつながりが悪いというか、全体的にね、歯車がかみ合わないというか、うまく回っていないので。それはベテランだろうが若手だろうが関係なく、チームなので、組織なので。そこをしっかりまとめていかなきゃいけないなというのは強く思っています」

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