有藤通世氏 ロッテ・沢村の「意地」感じた直球&スプリット

[ 2023年5月31日 05:30 ]

交流戦   ロッテ2ー1巨人 ( 2023年5月30日    ZOZOマリン )

<ロ・巨>8回から登板した沢村(撮影・西川祐介)
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 【有藤通世 視点】古巣の巨人を相手にロッテ・沢村には何か意地のようなものを感じた。8回に登板。先頭の門脇を全4球150キロ超の直球で遊ゴロに打ち取った。打てるものなら打ってみろという投球。直球は力強く、スプリットもいい落ち方で秋広は全く合っていなかった。

 2死から坂本に四球を与えたように、制球はもうひとつ。ベンチはハラハラしたかもしれないが、大事に投げるのではなく、打者をしっかり攻め込んで打ち取っている。見返すというか、かつてプレーした巨人への思いが表れたように思う。

 チームにとって、沢村が勝ちパターンの救援陣に入っている意味は大きい。3年ぶりの復帰。今季の成績はまだまだでも、彼の野球人生の経験値、メジャーで学んだ投手の在り方などが若い投手のプラスになっているのは確か。吉井監督が疲労蓄積に配慮して勝ちパターンを固定しない中、沢村を含む救援陣の今後が楽しみだ。(スポニチ本紙評論家)

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