巨人・戸郷翔征が両リーグトップタイの6勝目 3発被弾4失点も8回120球力投 打線に助けられる

[ 2023年5月31日 21:34 ]

交流戦   巨人7―4ロッテ ( 2023年5月31日    ZOZOマリン )

<ロ・巨2>巨人の先発・戸郷 (撮影・西川祐介)
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 巨人の戸郷翔征投手(23)が交流戦2戦目となった31日のロッテ戦(ZOZOマリン)に先発登板。パ・リーグ首位チームに3本塁打を浴びるも打線に助けられ、両リーグトップタイとなる6勝目(1敗)を挙げた。なお、ロッテ戦はこれで3戦3勝となっている。

 昨季までチームメートだった相手先発左腕・メルセデスとの投げ合い。そのメルセデスが初回、丸、坂本、秋広を3者連続三振に仕留めた、その裏だった。1番・岡に投じた初球、高めへの141キロ直球を左中間スタンドへ運ばれ、初回先頭打者初球本塁打を被弾。開始1球で先制を許した。さらに2番・藤岡に四球を与えて自らの暴投で二進を許し、3番・中村奨にも連続四球を与えて無死一、二塁。不安定な立ち上がりとなった。それでも昨季まで同僚だったポランコを空振り三振に斬ると、山口を併殺打に打ち取ってこの回は最少の1失点どまりで切り抜けた。

 打線は直後の2回に主砲・岡本和の10号ソロで追いつくと、4回にはドラフト4位ルーキー門脇の2点適時打で勝ち越し。5回には坂本にも7号ソロが飛び出して3点リードを奪った。

 だが、4―1で迎えた6回、戸郷はポランコにフォークボールを右翼スタンドへ運ばれ6号ソロとされると、安田には直球をバックスクリーンへ5号2ランされて4―4の同点。6回までに108球を投げたが、その後も続投。7回、8回と2イニング連続で3者凡退に仕留め、打線のさらなる援護を待った。

 すると、4―4のまま迎えた8回だった。先頭の秋広が安打で出塁すると、続く岡本和が勝ち越し&決勝の11号2ラン。さらに中田翔にも2者連続弾となる8号ソロが飛び出した。戸郷はここで降板。9回は守護神・大勢が今季10セーブで締めくくった。

 戸郷の投球内容は8回で打者32人に対して120球を投げ、6安打4失点。7三振を奪い、与えた四球は3つ、直球の最速は148キロだった。

 前回登板した24日のDeNA戦(東京D)では9回で6三振を奪い、散発5安打無四球に抑えて5勝目をマーク。完封勝利はプロ初完封だった昨年7月12日の阪神戦(甲子園)以来2度目で、本拠・東京ドームでは初となった。試合後のヒーローインタビューでは、戸郷の力投で出番がなかったブルペン陣がベンチに勢ぞろい。全員笑顔で拍手喝采という微笑ましいシーンも話題になっていた。

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