ヤクルト 悪夢の12連敗で最下位転落 青木が復帰いきなりマルチ安打も…先発・市川は加藤豪に2発被弾

[ 2023年5月31日 20:51 ]

交流戦   ヤクルト2ー5日本ハム ( 2023年5月31日    エスコンF )

<日・ヤ>5回、加藤豪にソロを浴びたヤクルト先発の市川(撮影・高橋 茂夫)
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 ヤクルトが日本ハムに2―5で敗れ、球団史上6度目、16連敗した2019年以来4年ぶりとなる12連敗を喫し、借金は13に膨らんだ。これで5月は6勝17敗1分けで、20年10月以来の月間17敗。中日がソフトバンクに勝ったため、高津監督の就任1年目で最下位でシーズンを終えた2020年11月10日以来、3年ぶりに単独最下位に転落した。

 高津監督は、打率・192と苦しむ長岡を今季初めてスタメンから外し、武岡を遊撃に起用。その武岡が起用に応えて攻守で存在感を発揮した。2点を追う3回、日本ハム先発・上沢の2球目のカットボールを捉えて中前打とし、続く浜田の適時二塁打で一塁から一気に生還。反撃の1点をもぎ取った。守備でも初回2死一、三塁から野村の打球を好捕、二塁にグラブトスして一塁走者をアウトにし先発・市川のピンチを救った。

 しかし打線は上沢を攻略し切れず、8回には青木の右前打と2四球で1死満塁とするも内野ゴロの間の1点のみ。体調不良から復帰しこの日出場選手登録された青木は初回いきなり中前打、8回には右前打を放ってチームを鼓舞したが、連敗を止めることはできなかった。4番・村上は2打数無安打2四球と快音が聞かれず、山田、サンタナとのクリーンアップは無安打に終わった。

 プロ初勝利を目指して今季2度目の先発マウンドに上がった高卒5年目の市川は、初回3四死球に自身のけん制悪送球も絡んで1死満塁のピンチを招くと、5番・加藤豪の二ゴロで先制点を献上。2回には2死二塁から松本に右翼線に落ちる適時二塁打を浴び、追加点を許した。味方が1点を返した直後の3回は3、4番のマルティネス、万波を打ち取って2死とした後に加藤豪にソロ本塁打を被弾。5回にまたも2死から加藤豪に2打席連発のソロ本塁打を浴びて、5回5安打4失点で降板した。

 ヤクルトの最多連敗は、セ・リーグ記録となる1970年8月4~25日と2019年5月14日~6月1日に2度記録した16連敗。1950年と2017年に14連敗、1965年に13連敗、1970年に2度11連敗している。ちなみに、11連敗以上した過去7度は全てシーズン最下位だった。

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