中大・西舘 涙の136球3失点完投勝利で1部残留決めた 気迫の11奪三振「野手に感謝です」

[ 2023年5月31日 05:00 ]

東都大学野球・第2週最終日   中大5ー3駒大 ( 2023年5月30日    上尾 )

<駒大・中大>3失点完投した中大の西舘(撮影・村井 樹)
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 3回戦1試合を行い、中大が駒大に逆転勝ち。勝ち点を2に伸ばし、5位での1部残留を決めた。今秋ドラフト1位候補の最速155キロ右腕・西舘勇陽投手(4年)が3失点完投勝利。敗れた駒大は勝ち点0で今季を終え、6月23日から2部優勝の東洋大との入れ替え戦へ回る。MVPは17年ぶり優勝に貢献した青学大の西川史礁外野手(3年)が初めて獲得した。

  最後の打者を左飛に打ち取ると、西舘は目に涙を浮かべながら整列に加わった。7安打3失点、11奪三振で完投。チームの1部残留を決め、「やっと春が終わったなと。野手に感謝です」と喜んだ。
 気迫の136球だ。今季の駒大戦は2試合に先発して計8回2/3で9失点。「一人一人抑えるだけ」と強い気持ちを持っての登板だった。4回までに3失点したが、5回以降は復調。この日最速149キロの直球を軸に懸命に腕を振った。仲間もエースの力投に応えて7回に逆転。「あとは任せろと思った」と気合を入れ直し、8、9回は3者凡退で締めた。

 今季は2勝と苦しんだが、最後にエースとしての役割を果たした。「自分のせいで負けて不安だったが、一気になくなりました」。集大成の秋へ向け、気持ちを新たにした。(村井 樹)

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