阪神・岡田監督　制球力で勝負する“村上スタイル”を称賛　「いやいや、そら想像以上よ」

セ・リーグ   阪神2－0中日 （ 2023年4月22日    バンテリンD ）

＜中・神＞　初勝利を挙げた村上（右）は岡田監督に祝福される（撮影・大森　寛明）
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　阪神・岡田監督は試合後、プロ初勝利を無四球完封で飾った村上について問われると「村上に聞いたってくれ、俺はええわ」と目を細めつつ、賛辞を並べた。

　「凄いなぁ。2試合無四球やろ。そういうことやんか。155キロとか出ても甘かったらはじき返されるということ」。150キロに満たない球速でもボールの緩急、コース、クイック投法などを駆使し、打者を完璧に封じるスタイルを称えた。

　村上は前回12日巨人戦で7回まで完全投球を継続も、降板。継投に入った8回に2番手の石井が先頭の岡本に同点ソロを被弾していた。この日も5回1死まで1人の走者も出さなかったが、福永に初安打を浴びて連続イニング無走者投球はストップ。指揮官は「ちょっと心配した。1本打たれた時にホッとした。これでいつでも代えられると思ったら…」と偽らざる本音も吐露した。

　「（村上のパフォーマンスは）いやいや、そら想像以上よ。誰もが想像以上やろ」。伊藤将が離脱し、青柳も不調と苦しいローテーション事情の中での救世主の出現を誰よりも喜んだ。（遠藤　礼）

　▽村上の7回“完全”投球　12日の巨人戦（東京ドーム）でプロ通算3度目の先発登板。7回終了まで打者21人を三振5、内野ゴロ8、内野フライ4、外野フライ4。球団初の偉業達成まであと6人に迫る中、1―0の8回表に代打を送られて降板。その裏、救援の石井が初球に同点被弾し、プロ初勝利の権利も消滅した。延長10回の末に2―1で勝った岡田監督は「頭の中でずっと完全試合いけてたかなあ、という思いが残っている」と振り返った。