ソフトB今季初4連敗で3位転落 なぜ?藤井2戦連続で中盤に乱調 コーチ陣は「球数」「メンタル」指摘

[ 2023年4月23日 05:00 ]

パ・リーグ   ソフトバンク0ー6ロッテ ( 2023年4月22日    ZOZOマリンスタジアム )

5回、降板するソフトバンク・藤井(撮影・白鳥 佳樹)
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 なぜ、藤井は5回につかまったか――。ソフトバンクは22日のロッテ戦で、藤井皓哉投手(26)が4回2/3を3失点で今季初黒星を喫した。4回まではほぼ完璧だった右腕が、突然乱れたのはなぜか。試合後、周辺の証言から見えてきたものがあった。試合後、藤本博史監督(59)は今季初の取材拒否。チームも今季初の4連敗で首位から陥落した。

 グラウンドコートのポケットに手を入れたまま、藤本監督は小声で「今日はなし」と発し、足早に球場を出た。今季初の取材拒否に加え、今季初の4連敗。先発・藤井に託したゲームプランが狂ったのが、全てだった。

 またもや中盤に突如、乱れた。中12日の登板。序盤はいつも通りの無双ペースで4回まで無四球の1安打零封。ただ打者一巡後の5回、不意に攻めの投球スタイルが弱まる。

 「前半、変化球(の制球)に苦しんで打者に狙い球を絞られて。嫌なイメージがあった。もっと大胆にいけたらよかった」と藤井は悔やんだ。先頭の安田にこの日、初めて投げたカーブを二塁内野安打された。続く井上、ポランコは長打がある。悪い結果が頭をかすめて、連続四球。1死満塁では平沢にフォークを右前打された。なお2死満塁で友杉にはボールが先行して、押し出し四球。91球、4回2/3、3安打3失点で今季初黒星を喫した。

 18日の石川、東浜、武田に続く、先発が5回を持たず降板し、黒星が付く事態だ。藤井に関しては9日の西武戦(平和リース)に続く“異変”も心配だ。前回は6回2死から単打された後に四球、死球で5回2/3、104球で降板した。昨季のリリーフから先発転向したこともあり、斎藤学投手コーチは「球数だと思う」と要因の一つに挙げた。ただ、この日は4回で54球と平均ペース。一方で斉藤和巳投手コーチは「繊細になりすぎるときがある」と慎重になり過ぎる性格面を案じた。

 関東遠征は2カード連続の負け越し決定。チームもロッテと西武に抜かれて首位から、3位に転落した。昨年10月2日の最終戦でロッテに敗れ、オリックスに勝率で並ばれてリーグ優勝を奪われたZOZOマリンで再び味わう屈辱。変化が欲しい現状は、今日先発する開幕投手の大関の左腕に託された。(井上 満夫)

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2023年4月23日のニュース