佐々岡真司氏、まだまだ本調子ではない広島・栗林 下半身が使えずリリースポイントが安定しない

[ 2023年4月23日 06:30 ]

セ・リーグ   広島3-0DeNA ( 2023年4月22日    マツダ )

9回に登板した栗林は無失点に抑える (撮影・奥 調)
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 【佐々岡真司 視点】栗林はまだ、彼本来の姿ではない。気になるのは投球フォームだ。投げ終わった際に体重が左足に乗っていないように見える。右足にしても絞った体勢で着地するはずが、現状は股が開いたような状態。下半身が使えていないためで、そうなると、リリースポイントが一定しない。

 桑原への投球が分かりやすい。9回1死一塁の場面。初球カーブでストライクを取ったものの、2球目のカーブは抜けた。恐らくだが、2球目はアウトローにワンバウンドするくらいの意識で投げたはずだ。体を縦に回転させて投げるタイプ。縦に切るカーブは投げやすいはずだが、それでも高めに抜けた。

 カウント2―1から投げたフォークもしかりだ。4球目は引っかけ気味に落ちて空振りを奪ったものの、5球目のそれは落ちが悪くファウルになった。体の開きが少し早く、球離れも早くなってしまっているんだと思う。

 人一倍の努力家。投球データを活用しながら、日々、フォームに修正を加えていると察する。早期の復調を信じて待ちたい。(本紙評論家)

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2023年4月23日のニュース