巨人・横川凱「魂込めて投げようと」 両親の目の前でプロ5年目初勝利 3発7点援護に感謝

[ 2023年4月23日 21:16 ]

セ・リーグ   巨人7―3ヤクルト ( 2023年4月23日    神宮 )

<ヤ・巨>プロ初勝利の横川(左)はウイニングボールを手に原監督と笑顔(撮影・沢田 明徳)
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 巨人の5年目左腕、横川凱投手(22)がヤクルト戦(神宮)で5回5安打2失点と好投。降板するまでに3発7得点という打線の強力援護もあり、今季3度目&プロ通算7度目となる先発マウンドで待望のプロ初勝利を挙げた。

 試合後、敵地でのヒーローインタビューに臨んだ横川は「一人一人、全力で、魂込めて、投げようと、決めてました」とかみ締めるように第一声。「凄い野手の方に助けられて、自分もリズム良く投げることができたので、野手の皆さんに感謝したいなと思います」と改めて感謝を口にした。

 2回に飛び出した主砲・岡本和の先制2号ソロに始まり、2軍でも苦楽をともにしてきた秋広の適時打で追加点、バッテリーを組んだ大城卓の3号2ランで4回までに4点をリード。直後の4回に横川がサンタナに1号2ランを浴びて2点差に迫られると、5回には新助っ人ブリンソンに2号2ランが飛び出すという理想的な加点で味方打線が強力援護した。7回には満塁のピンチで直江が踏ん張り、最後はセーブ機会ではない4点リードにも関わらず、原辰徳監督(64)が守護神・大勢を投入して締めくくった。

 みんなが届けてくれたプロ初勝利。改めて心境を聞かれると「きょう両親が来てたので。この場で勝ちたいなと思っていたので。勝てて良かったです」と両親が観戦に訪れていたことも明かし、伝えたい言葉を促されると「もっともっと活躍して、もっともっと喜ばせられるように頑張ります」と少し照れくさそうに口にした22歳。ウイニングボールをうれしそうに握りながら、原監督からは「腕を振って躍動感あるのが持ち味だから、それを存分に発揮して次もしっかり投げてくれ」と言葉をもらったことも明かした。

 1メートル90の長身を誇る左腕は2018年ドラフト4位で巨人入り。大阪桐蔭では同期の根尾(中日)、藤原(ロッテ)らとともに高2春から4季連続で甲子園に出場し、3年時にはチーム2度目の春夏連覇に貢献するなど3度の優勝を経験した。

 プロでは2年目だった2020年11月4日の広島戦(マツダ)でリリーフとして初登板し無失点デビュー。プロ初先発となった同年11月8日のヤクルト戦(東京D)では5回1失点と好投して勝利投手の権利を得て降板した。この試合は坂本が初回に通算2000安打を達成した試合でもあったが、田中豊が2点リードの8回に1死も取れず山崎に逆転満塁アーチを浴びて横川のプロ初勝利が消滅。その田中豊もこの日、2番手として6回の1イニングを無失点でつないだ。

 原監督も、チームメートも、家族も、そして巨人ファンも待ちに待っていた念願の初勝利。ファンに向けては「やっとここに立つことができたので、これからもっともっと活躍してチームの優勝に貢献したいなと思います。応援よろしくお願いします!」と元気いっぱいだった。

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