千葉に新星　幕張総合・早坂響を阪神、日本ハム、ソフトB視察　145キロ直球と高速スラで初完投勝利

春季高校野球　千葉県大会　2回戦   幕張総合3―2市原中央 （ 2023年4月23日    長生の森 ）

140キロ台の直球を武器にする早坂（撮影・柳内　遼平）
Photo By スポニチ

　千葉に新星現る。幕張総合が3―2で市原中央を下し、3回戦に駒を進めたが、プロ注目の最速148キロ右腕、幕張総合・早坂響（おと）投手（3年）が2安打2失点で完投勝利。7四死球と制球に苦しむも、最速で145キロの直球を軸に6三振を奪った。

　公式戦初先発で完投勝利に「ホッとしている気持ちが一番です。制球が乱れてしまったが修正して持ちこたえることができました」と笑顔を輝かせた。

　急成長で一気にプロ注目の存在となった。昨秋まで捕手だったが、10月から本格的に投手転向。今春には自己最速の148キロをマークするなど県内屈指の速球派投手に成長し、この日は日本ハム、ソフトバンク、阪神の3球団4人のスカウトがネット裏で見守った。

　中盤は制球を乱すこともあったが、145キロを3度も計測するなど自慢の球威をアピール。中盤以降は公式戦で初めて使ったカーブで緩急をつけた。ソフトバンク・福元淳史スカウトは130キロを計測したスライダーに注目。「スライダーで130キロが出た。高校生ではなかなかいないスピード。真っすぐと変わらず腕が振れています」と高評価。さらに「去年の秋には直球は140キロくらいしか出ていなかったがボールに強さが出てきました。投手経験が浅いので今後、どうなるか。夏まで見ていきたいですね」と期待した。（柳内　遼平）　

　◇早坂　響（はやさか・おと）2005年7月26日生まれ、千葉県松戸市出身の17歳。松戸市立東部小1年から高塚新田ラークスで野球を始める。松戸市立第五中では軟式野球部に所属。幕張総合では1年秋、2年夏、秋に捕手としてベンチ入り。50メートル走6秒3。憧れの選手は日本ハム・伊藤。1メートル76、68キロ。右投げ右打ち。