代役1番の広島・堂林 8年ぶり2発で天敵の柳攻略 先頭打者弾から猛打賞「ガンガンいけたら」

[ 2022年8月17日 04:45 ]

セ・リーグ   広島5-0中日 ( 2022年8月16日    マツダ )

<広・中>初回、初球先頭打者本塁打を放った堂林はナインの出迎えを受ける(撮影・岡田 丈靖) 
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 代役のリードオフマンが天敵攻略に大きな役割を果たした。新型コロナ陽性の野間に代わって1番・右翼で先発出場した広島・堂林が、効果的な2本塁打を含む今季2度目の3安打猛打賞。森下、矢野と並んだ本拠地のお立ち台で笑顔がはじけた。

 「1本目は最近にない最高の当たり。2本目もいい追加点になったので良かったです」

 ファーストスイングは完ぺきだった。初回の先頭で柳が投じた初球の甘い直球を強振。左中間への6号先制弾となった。2回に中前へ運ぶと、5回の先頭で7号ソロ。内角直球に反応して左翼ポールに直撃させ、中日が求めたリプレー検証でも判定は覆らなかった。

 1試合2発は14年9月13日の阪神戦以来3度目、先頭打者弾も14年7月22日のヤクルト戦以来、いずれも8年ぶり。それにしても柳に強い。戦前まで30回1/3でわずか2得点だった天敵。2打点は堂林が挙げたもので、今季は10打数5安打3本塁打とカモにする。

 「うーん…どうなんですかね。僕自身、状態がずっとあまり良くなくて、練習から納得いく打球がなかったので、逆に開き直れた部分もありました」

 先発は7月31日の中日戦以来。出場機会が限られる中、後半戦で放った安打は1本だけだった。巡ってきた好機で連敗ストップに貢献し、監督代行の河田ヘッド兼外野守備走塁コーチは「完ぺきな仕事。レギュラーを取り切るためにはこういうところだと思うので、明日またやってくれたら」と期待する。

 「結果を出さないといけない立場。勢いに乗ってガンガンいけたら」。17日の31歳の誕生日を前に、堂林は言葉に力を込めた。(江尾 卓也)

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