青柳でも勝てない阪神…今季最短4回4失点KO「自分の失策から失点してしまい申し訳ない」

[ 2022年8月17日 05:15 ]

セ・リーグ   阪神3-5ヤクルト ( 2022年8月16日    神宮 )

<ヤ・神>3回に2失点し、首をかじげる青柳(撮影・平嶋 理子)
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 青柳でも悪い流れを断ちきることはできなかった。今季は過去2戦完封勝利を飾るなど、ヤクルトを得意にしていたはずだったが…。自らのミスから崩れ、今季最短4回4安打4失点でKOされ自身の連勝は9でストップ。5月6日の中日戦以来となる2敗目を喫し、球団では03年井川以来の10連勝はならなかった。

 「自分の失策から失点してしまい、チームに申し訳ないですし、早いイニングで降板してしまったので、中継ぎ投手に負担をかけることになって、申し訳ないです」

 先発の役目を果たせず、肩を落とした。0―0の2回は無死一塁から宮本の犠打を青柳が一塁へ悪送球(記録は犠打失策)。自らのミスで無死一、二塁とピンチが拡大すると、続く中村の送りバントを今度は一塁手・ロドリゲスが三塁へ送球するも、犠打野選となった。拙守の連続をヤクルト打線が見逃すはずはない。無死満塁から丸山和の遊ゴロの間に先制点を献上すると、なおも1死一、三塁では長岡に内角の球を右前適時打されて追加点を奪われた。

 一度崩れたリズムは修正がきかなかった。続く3回も1死三塁から村上に中前適時打を浴びると、その後、中村にも中犠飛を許した。序盤から失点を重ね、いつもの青柳は影を潜めた。

 チームは10年ぶりとなるシーズン2度目の7連敗。今季は再三、連敗ストッパーとして勝利に貢献してきた右腕も、この夜は力を発揮することができなかった。登板の蓄積疲労もあり、苦しい時期に差しかかっているが、立ち止まるわけにはいかない。矢野監督からも背中を押された。

 「蓄積(疲労)っていうものもある。ここをもう一回乗り切るというのが、ヤギ(青柳)自身のレベルを上げることになる」

 約3カ月ぶりに味わった悔しさを糧に、次戦はエースの威厳を示す。(長谷川 凡記)

 【データ】阪神は2回、青柳の失策でシーズン72失策目。71失策の西武を上回り両リーグ最多になった。8月5日の広島戦から10試合連続失策は、00年6月の11試合以来22年ぶり。2リーグ制以降のチーム最長は50年7~9月の26試合がある。

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2022年8月17日のニュース