楽天・則本、自身の連敗5で止め7勝目!石井監督「どこかで起き上がらないと」信頼に応える7回1失点

[ 2022年8月17日 05:30 ]

パ・リーグ   楽天2―1日本ハム ( 2022年8月16日    札幌D )

<日・楽>6回、古川裕を空振り三振に仕留め雄叫びを上げる則本(撮影・高橋茂夫)
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 トンネルが長かった分、感慨もひとしおだった。7回5安打1失点で6月28日以来となる7勝目を手にした楽天・則本は「ホッとしています。自分らしい投球ができた」と笑顔。待望の復活勝利に、自然と表情も緩んだ。

 初回、いきなり近藤に先制の左越えソロを浴びた。「また今日もやってしまった…」。前回登板に続いて初回に先制される展開に不安が頭をよぎったが、それ以上に自信もあった。「直球はシーズンの中でもかなり良い」。気持ちをリセットし、自慢の剛速球を軸に2回以降はスコアボードに「0」を並べた。

 7月5日のソフトバンク戦から自己ワーストタイの5連敗を喫した。小山投手コーチが「受け身になって、本来の豪快さがなりを潜めている」と指摘したように、夏場の疲労も重なって無意識のうちに力で打者をねじ伏せるスタイルを見失っていた。エースの不振もあり、チームは7月22日の西武戦からカード初戦で6連敗。それでも首脳陣はあえて登板スケジュールを変えず、この日に同連敗が止まった。石井監督は「倒れたままでは終われない。どこかで起き上がらないと。エースの心意気で立ち向かってもらう。ノリがしっかりやってくれればチームは走り出していく」と意図を明かした。

 残り39試合で首位・西武とは4ゲーム差。則本は「2カ月間、迷惑しかかけていなかった。残り試合で何とか取り返したい。自分を信じてやっていく」と誓う。エースの力投で後半戦初めてカード初戦に勝利。チームの士気は確実に高まった。(重光 晋太郎)

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2022年8月17日のニュース