サヨナラ打の広島・松山「じいちゃん、ばあちゃん。俺、やったよ!」 あの“名言”でファンと共に喜ぶ

[ 2022年8月17日 22:28 ]

セ・リーグ   広島1-0中日 ( 2022年8月17日    マツダ )

<広・中>お立台でパフォーマンスし笑顔の松山(撮影・岡田 丈靖) 
Photo By スポニチ

 広島が劇的なサヨナラ勝ちで連勝を収めた。

 両軍無得点で迎えた延長11回、2死二塁で代打・松山だった。代わったばかりの中日・根尾の初球、149キロ直球を振り抜くと、打球は中堅越えとなるサヨナラ二塁打。二塁ベース付近で、ナインの手荒い祝福を受けてもみくちゃとなった。

 先発の九里も9回4安打無失点。134球の熱投で白星を呼び込んだ。

 チームは前日、佐々岡真司監督をはじめ、菊池涼、小園、野間ら主力、球団スタッフ3人を含め計11人が新型コロナウイルスの陽性判定を受けた。この日も白浜、迎打撃コーチが陽性判定を受けるなど感染拡大が止まらない。そんな中、前日は森下が完封勝利を挙げ、この日も九里が奮闘してチームを支え、最後はベテラン松山の一振りで決着という劇的な幕切れとなった。

 以下は、試合後の松山のヒーローインタビュー。

 ―一振りで決めた今の気持ちは。
 「とにかく抜けてくれ、と思っていました」

 ―手応えはあったのでは。
 「ちょっと危ないな、と思ったんですけど、外野が前にいてくれたので抜けてくれました」

 ―初球から積極的に行けましたね。
 「そうですね。自分のいい所でもあるので、そこを忘れずにきょうは初球から思い切っていこうと思って臨みました」

 ―自分で決める気持ち。
 「もちろん、ありました」

 ―ナインが祝福してくれた。
 「多分キクがいたら、来てないかもしれないですけど(笑)キクいないんで、みんな走ってきてくれましたね(笑)」

 ―雨の中、ファンも大喜びだった。
 「天気も悪い中、最後まで残って応援してくださって、本当にありがとうございます」

 ―そして、ファンの皆さんが、やっぱり“あの一言”を期待しています。
 「そうっすね。まずはコロナで抜けてしまった選手たちのためにきょうまた良い勝ち方ができたので、また、明日からもチーム一丸となって、若い選手もすごい頑張ってくれているので、僕もベテランとしてみんなを引っ張っていけるように頑張っていきたいと思います」

(続けて)
 「そして、鹿児島にいるじいちゃん、ばあちゃん。きょう俺、やったよ!」

続きを表示

この記事のフォト

2022年8月17日のニュース