日本ハム・新庄監督 帰宅後にお立ち台からチェックするワケ

[ 2022年8月17日 08:00 ]

日本ハム・新庄監督         
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 帰宅後、その日の試合や他球団の試合をテレビやタブレットなどでチェックする監督や選手は多いだろう。日本ハムの新庄剛志監督(50)もその一人だ。「気がついたら(午前)3時とかになったりして」と話していたこともあったが、ビッグボスはプレーボールからは見ないという。

 試合を振り返る上で、初回表から見るのが定番だ。だが、新庄監督は違う。テレビをつけて真っ先にチェックするのが、ヒーローインタビューだという。指揮官がバリ島に住んでいた頃にSNSを通じて出会い、「弟子」と呼ばれる歌手のHARTYは「よく、おもんないな~ってダメ出ししています」と笑顔で振り返る。

 就任直後、新庄監督がチームに出したのが「そうですね禁止令」だった。よくヒーローインタビューなどの質問に対し「そうですね」で間を取り、その間に答えを考える選手が多い。しかし、指揮官はその間が嫌い。話が長くなるのを避ける意味合いもあり、「そうですね」を禁止にした。

 お立ち台は、自分の言葉でファンに語りかけることができる大事な場だ。自分のキャラクターを知ってもらうことは、プロとして大事なことだと考えるからこそ、より話は端的に。そして笑いを入れ、最後に盛り上げる。そんなインタビューを選手に求めているから、指揮官にとって重要なチェック事項なのだ。

 7月26日のオールスター第1戦。MVPを獲得した清宮幸太郎内野手(23)は、ヒーローインタビューの最後に「やったぜ!」とビッグボスポーズで締めた。新庄監督が現役時代のお立ち台で発したセリフで、ファンの心をつかんだ姿に“変化”を感じた。
  (記者コラム・清藤 駿太)

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2022年8月17日のニュース