落合博満氏が称えた　3冠王狙えるヤクルト・村上のフォーム“3つのポイント”

落合博満氏
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　現役時代に3冠王を3度獲得し、監督としては中日を4度のリーグ優勝に導いた落合博満氏（68）が17日、自身のYouTube「落合博満のオレ流チャンネル」を更新。「落合博満が現役選手の連続P（写真）をのらりくらり解説！」と題して、日本球界を代表する打者の打撃フォームをオレ流の視点で分析。第3弾はヤクルトの村上宗隆内野手（22）について語った。

　村上のフォームの優れた部分として、バットを後方に引くのと同時に右足を踏み出し、着地するまでの段階を挙げた落合氏。その上で3つのポイントを絶賛した。

　１つ目は右肘。「右の肘がきちっと張ってるでしょ。それがパワーを生み出す秘訣なんだけどね」と弓矢の原理を例に挙げながら「パワーを生み出すためには、左バッターだったら右の肘の張り方。それで（バットの）トップの位置が高ければ、まっすぐ下ろしてくれば自然に（スイングスピードが）速くなるっていうことだよ」と解説した。

　続いて着地した右足が、つま先立ちになっていることに触れた。「右足がくっついてない。つま先で受けてるっていうところが必要。体重が後ろ（軸足の左足）にまだ残っいてる」と、どの打者にも見習ってほしいポイントであることを強調した。

　さらには「しっかりボールは見てるんだね」と言及。「実際、ボールに当たった瞬間ていうのは、ほとんど見たことないけどね。だから打っている写真っていうのは、ちゃんとボール見てるんだよ。空振りした（場面）っていうのは顔があっちに行ってる（ボールを向いていない）」と自身の経験も踏まえて解説した。

　16日現在で、本塁打41本塁打、101打点とセの打撃2部門で独走状態で、打率も.320のリーグ3位と3冠王を狙える位置にいる。11日の広島戦（マツダ）で史上最年少のシーズン40号に到達した村上の豪快なスイングではなく、その「前段階」を称えた落合氏。「慣れてきたってのもあるだろうし。で、守備に不安があって打撃どころじゃなかったっていうのが、守備が落ち着いてきてね。打撃に専念できるっていうようなところもあるだろうし」と、若き大砲が4番で結果を残し続けている点も評価していた。