惜しくも8強入りを逃した海星・加藤監督が「野球人生で一番堪えた試合」とは…

[ 2022年8月15日 19:05 ]

第104回全国高校野球選手権大会・3回戦   海星1ー7近江 ( 2022年8月15日    甲子園 )

<近江・海星>近江に敗れ、肩を落とす海星ナイン(撮影・坂田 高浩)
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 大会前に報道陣に向けて配られるアンケートに海星(長崎)の多くの部員が今までで一番印象に残った出来事に「(昨秋の九州大会準々決勝の)有田工戦での敗戦」を挙げた。

 勝てば今春のセンバツ出場にぐっと近づく一戦だった。打線は6回を除けば毎回となる9安打を放ったが、チャンスを生かせず得点はわずか1。先発したエースの宮原明弥(3年)は9回11奪三振を奪う力投で2失点に抑えたが、1―2で敗れた。

 加藤慶二監督は「自分個人の話になりますが、野球人生で一番堪えた試合。野球が分からなくなった」と振り返る。以後、指導スタイルを変化させたという。「よりコーチ陣の指導に耳を傾けるようになったと思います。それがいい方向かは分からないですけど」と話した。3年ぶりの夏の甲子園を決めても思いは変わっていないという。「甲子園に来ても引きずっているゲームです。教訓にしないといけない。心には刻まれています」と語っていた。

 チームは近江に敗れ8強入りを逃したが、一つの大きな敗戦から駆け上がった夏だった。

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2022年8月15日のニュース