【甲子園】コロナ乗り越えた背番号「11」の九州国際大付エース・香西「最高の仲間と3年間プレーできた」

[ 2022年8月15日 14:59 ]

第104回全国高校野球選手権大会・3回戦   九州国際大付1ー2高松商 ( 2022年8月15日    甲子園 )

<高松商・九州国際大付>九州国際大付の先発・香西(撮影・坂田 高浩)
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 九州国際大付の先発・香西一希(3年)は高松商相手に6回まで2失点と試合をつくったが、接戦を落とし甲子園を去ることになった。

 「先頭打者を出す場面が多くて、その中で捕手、野手全員がしっかり守ってくれて試合はしっかりつくることができました。野手がしっかり守ってくれたんですけど、4回に勝ち越し点を与えてしまい決勝点になった。最後踏ん張りきることができなかった。相手投手もいい投手で同じ左投手で負けたくない気持ちで投げてたし、2失点でも負けてしまったので自分の力がなかったかなと思います」

 初回、今秋ドラフト上位候補の浅野翔吾(3年)に内野安打を許し、これをきっかけに先制点を失うと、1-1の4回にも適時打を浴び、勝ち越し点を与えた。それでも直球は130㌔に届かないものの緩急、制球力を武器に高松商打線に粘りの投球を続け、大量失点は防いだ。 

 ただ、浅野には内野安打を許した後、死球、四球と3打席連続で出塁され「緩急と内外角全部を使って勝負していこうと話していたが雰囲気がすごくて四死球になってしまって、まだまだ自分の力が足りないなと思いました。インコースもアウトコースもどっちも大きいのを打たれるイメージがありましたし、どこでも対応してきそうな打者でした」と脱帽した。

 福岡大会の5回戦を前に新型コロナウイルスに感染して戦線離脱。背番号1は2年生・池田悠舞に譲った。それでも仲間が甲子園切符をつかみ、完投勝利した初戦の明徳義塾(高知)戦に続き、聖地で持ち味を存分に発揮。「ケガもあったり体調不良もあって最後はチームに貢献できない期間が続いたんですけど、皆がここまでつないでくれて最高の仲間と3年間プレーできたなと思います」と感謝した。

 そして「この悔しさを持って、また上の舞台でプレーしたい。甲子園は最高の舞台でしたし、ここに来るまで支えてくださった方に感謝。最高の高校野球生活でした」と胸を張って聖地を後にした。

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2022年8月15日のニュース