ソフトB・和田&海野 16歳差急造バッテリーまさか炎上6失点…椎野も火に油の4失点

[ 2022年8月15日 04:45 ]

パ・リーグ   ソフトバンク2―10オリックス ( 2022年8月14日    ペイペイD )

<ソ・オ>4回、オリックス打線につかまりマウンド上に集まる和田(右から3人目)らソフトバンクナイン(撮影・岡田 丈靖)   
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 2位・ソフトバンクは、オリックスに2―10で大敗した。脇腹を痛めた甲斐拓也捕手(29)の欠場で、急きょ海野隆司捕手(25)とバッテリーを組んだ和田毅投手(41)が4回1死から6連打を浴び3回1/3で6失点しKOされた。左腕の同戦5失点以上は13年ぶりの屈辱。救援した椎野新投手(26)も止められなかった。チームは3カードぶりの負け越し。16日から1.5ゲーム差の西武と首位攻防3連戦。正念場だ。

 16歳差の急造バッテリーが、発火したオリックス打線を止められず、火消し役もろとも炎上した。正妻の甲斐が脇腹を痛め欠場。急きょの先発マスクを海野がかぶったが、和田は3回1/3で、ともに今季ワーストの9安打6失点で4敗目。「修正できず連打、連打で相手を勢いづかせて試合を壊した。ここ数試合、苦しい投球が続いている」と悔やんだ。

 0―0の4回1死で宗から福田まで12球で6連打され4失点。うちマッカーシー、山足、伏見には初球を狙い打たれた。41歳左腕にとって、オリックスはカード別最多の31勝を挙げてきた“お得意さん”だったが、今季は中継ぎも含めて3連敗。オリックスに5失点以上したのは09年9月16日に2回0/3で8失点KOされて以来、13年ぶりの屈辱になった。

 先発陣の駒不足もあって中6日で21日の日本ハム戦も先発予定。「次はいい結果が出るようにしたい」と降板後に切り替えた。

 救援に走った椎野も勢いを止められない。登板直後の中川に2点打を浴びた後も2四球が絡んで1回2/3を5安打4失点。藤本監督は「(4回の)7点は重たいね。止めるやつが火に油を注いでいるような感じ。椎野もしっかり止めてくれたらチャンスあったけどね。中ロングがいないんだよね…」と顔をしかめた。

 この日の5投手が浴びた16被安打のうち13安打が3球以内に痛打されたもの。指揮官は「ポンポンと同じように打たれたら、なかなか攻撃陣もしんどい」と最近目立つ長い守備時間を嘆いた。

 この日は守備が86分で攻撃が45分。投壊で3カードぶりの負け越しとなった。要因は31安打20失点に加えて3試合での20四死球。1試合10失点は8月のワーストだ。「そのあたりも、また(投手コーチと)話しておきます。また切り替えて、西武戦は何とか勝ち越して終わります」。16日からの首位攻防3連戦を前に、投手陣の引き締めが急務となる。(井上 満夫)

 《柳田肩を痛めて交代》4番の柳田は13日に2安打も、この日は2打数2三振。4、5回の右翼守備で、いずれも福田の打球処理で肩を痛め、6回から柳町と交代した。藤本監督は「ライトオーバーを打たれたときに肩をまたちょっと。明後日から“また大丈夫”と言っていたけど」と現状を明かした。

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