ラオウ不在のオリックス 吉田正らの踏ん張りで勝率5割復帰 中嶋監督「全員でやっていかないと」

[ 2022年4月28日 05:30 ]

パ・リーグ   オリックス4-2日本ハム ( 2022年4月27日    東京D )

<日・オ>初回、先制2ランを放ち、ポーズをとりながら生還する吉田正(撮影・河野 光希)
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 昨季本塁打王の「ラオウ」こと杉本がコロナ陽性判定を受けて離脱した中、オリックスは3月26日以来の勝率5割に復帰した。立役者は、次代を担う3番・紅林だった。

 「主砲(の杉本)がいなくなって、チームとしては凄く痛い。厳しい状況ですが、全員でカバーできればと」

 最終局面で20歳が一振りで決めた。2―2の9回1死二、三塁で、堀の初球137キロ直球を巧打。バットを折られながらも左前へ決勝打を運んだ。

 「バットの先でしたが、いいところに落ちてくれました。後ろが(吉田)正尚さんなので、“三振でもいい”くらいの気持ちでいきました」

 頼れる4番も応えた。なお1死一、三塁で吉田正だ。2ストライクからの4球目、堀の甘く入ったスライダーを見逃さない。右前へはじき返すダメ押し打。「何とか早い回から得点を…と思っていた」と初回には2号先制2ランを放つなど計3打点。これで3試合連続マルチ安打、4戦連続打点。青学大の先輩の分まで奮起し、コロナ禍を払拭した。

 借金1から5回連続はね返された“勝率5割の壁”を、6度目の挑戦で突破。中嶋監督は「(不振の杉本が)上がってきたかなというところでね…。主軸のところ、村西もね。それも含めて、全員でやっていかないといけないですし、やっていきます」と強調した。就任直後から掲げる合言葉が「全員が戦力」「全員で勝つ」。この苦境も一丸姿勢で打開する。(湯澤 涼)

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