巨人・中島が豪快満弾!自身5年ぶり8本目 球団史上最年長更新する39歳8カ月

[ 2022年4月28日 05:30 ]

セ・リーグ   巨人8-2DeNA ( 2022年4月27日    横浜 )

<D・巨>4回、満塁本塁打を放ち元木ヘッドコーチとハイタッチをかわす中島(撮影・白鳥 佳樹)
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 1934年創設で12球団随一の歴史を誇る巨人の、最年長記録の一つを塗り替えた。中島が4回1死、先制の1号グランドスラム。39歳8カ月での満塁弾は阿部慎之助の39歳5カ月を上回った。試合後に記録を知らされ「そうなんですか」と目を丸くした。

 チーム最年長、日米プロ22年目の大ベテランが大切にしているのは野球少年の心だ。「もうすぐ40になりますけど、打席に行ったら常に打ちたいし、守っててもアウトにしたい。年を気にせずやってます」。ヒーローになる絶好の機会は特に燃える。1死満塁に「(満塁は)好き。ええ場面でしょ?おいしい状況やし、得点を挙げる確率は上げていける」。3ボール2ストライクから粘って8球目、甘く入ったチェンジアップを捉えた。自身5年ぶり8本目の満塁弾に「うれしくて興奮してしまった」と少年のように目を輝かせた。

 衰えることを知らない勝負強さ。今季の得点圏はこれで12打数5安打、打率・417となった。チャンスこそ「このシチュエーションやったら、と周りを見る」という。この日も「先制点という気持ちだけで打席に入った。打ち損じはせんように、タイミングとって力まず打てた」と冷静。相手のサイン交換が長くなると打席を外し、自分の間合いに引き込んだ。連敗を2で止めた立役者に原監督は「技術も、パワーも、メンタルも、まだいいものが満ちあふれている。ナカジはリーダーを支える裏のリーダー的な存在」と絶賛した。

 通算1906安打はド派手な一発。「いつ出ると言われてもいいように、勝ちに貢献したいなという思いで毎日過ごしている」と中島。研ぎ澄まされた技術がさびることはない。(小野寺 大)

 ≪3球団満弾は史上11人目≫39歳8カ月の中島が1号満塁弾。巨人では阿部慎之助が18年9月16日中日戦で記録した39歳5カ月を抜く最年長満塁本塁打になった。また、中島の満塁弾は西武時代の6本、オリックス時代の1本に次ぎ通算8本目。3球団で満塁本塁打は06年に清原和博(西、巨、オ)、江藤智(広、巨、西)が達成して以来史上11人目だ。なお、中島の8本は、現役では中村(西)の22本、山田(ヤ)の9本に次ぎ浅村(楽)に並ぶ3位タイ。

 ≪今季最多1日14発≫27日のプロ野球は6試合を行い、セ5本、パ9本の計14本塁打。3月27日、4月17日、同24日の各13本を抜き今季最多本数になった。ちなみに1日の最多本塁打は64年6月7日の36本(12試合)。6試合では77年4月7日の28本が最多。

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