広島・龍馬 セ最多4度目猛打賞だ!4安打だ!固め打ちで38安打目 28日は球団通算4500勝頼むぞ

[ 2022年4月28日 05:30 ]

セ・リーグ   広島2-8ヤクルト ( 2022年4月27日    マツダ )

<広・ヤ>8回2死、西川は右前打を放ち、この日4安打 (撮影・奥 調)
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 広島・西川龍馬外野手(27)が27日のヤクルト戦で4安打を放って今季38安打とし、リーグ単独トップに浮上した。しかし、先発の床田寛樹投手(27)が3回4失点と崩れるなど計3被弾8失点。連勝が3で止まり、王手をかける球団通算4500勝は次戦以降に持ち越した。

 試合展開に関係なく、今季の西川は集中力が途切れない。初回2死無走者から原のカットボールを右前に、0―4の3回2死一塁からはカーブを左前へ。0―7の6回先頭では、地面近くのスライダーを左翼線への二塁打とする打撃技術の高さを見せたかと思えば、1―8の8回2死無走者では直球を強振して右前にはじき返した。本人いわく「課題は集中力」。打席を迎えるたびに点差が広がっても、雑になることなく今季初の4安打につなげた。

 「たまたまです。ミスショットが少なくなってきているのは、いいかなと思う。今日は全部安打になったけど凡打でも、いい凡打が増えていけばいい」

 安打数は試合前まで中日・大島とリーグトップで並んでいた中、この日の固め打ちで単独トップに浮上した。3安打以上は昨季11度を数えた中、今季は早くも4度目とペースが速い。また、打率・345はリーグ2位、出塁率・383は同6位と上々。初のタイトル獲得に向けて上々のスタートを切ったとはいえ、「そこばかり意識しても…。そういうのは最終的に終わってからでも別にいい」と本人は至って冷静だ。

 西川以外が3安打のみと沈黙して、この固め打ちを生かし切れなかった。今季は先発投手が粘り、その間に打線が1点ずつ積み重ねて白星につなげてきた。この日は、先発の床田が3回4失点と序盤から敗色濃厚の展開。犠打などを使えなかった打線は単調な攻撃を繰り返すしかなかった中、佐々岡監督は「こういう展開になれば、つなぐ攻撃も(難しい)。その中でも龍馬がしっかりと集中してやってくれた」と孤軍奮闘した西川を称えた。

 今季は5位・DeNA、6位・阪神に対して無傷の貯金11を稼ぐ一方、残る3チームには4勝10敗と大きく負け越している。上位進出を目指すなら、この現状に満足してはいないだろう。西川は「雰囲気自体は悪くない。明日いい形で勝てればいい」と言い、佐々岡監督も「もう切り替えて明日やるだけ」と顔を上げた。ヤクルトは、昨季に同一リーグで唯一負け越した相手。大敗を引きずっていては、苦手意識は払しょくできない。(河合 洋介)

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2022年4月28日のニュース