侍J、悲願の金メダルまであと2勝! 甲斐が劇的サヨナラ打 五輪では25年ぶり米国戦勝利

[ 2021年8月2日 22:52 ]

東京五輪第11日 野球準々決勝   日本7―6米国 ( 2021年8月2日    横浜スタジアム )

<東京五輪 野球 準々決勝 日本・米国>10回1死二、三塁、サヨナラ打を放ち、ナインと喜びを爆発させる甲斐(中央)(撮影・北條 貴史)
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 東京五輪に出場している野球日本代表「侍ジャパン」は2日、横浜スタジアムで行われた準々決勝で宿敵・米国と対戦。9回に1点差を追いついて6―6で突入した今大会日本初の延長戦タイブレークでサヨナラ勝ちを収めて1次リーグから無傷の3連勝を飾り、悲願の金メダル獲得へあと2勝とした。日本のサヨナラ勝ちは1次リーグ初戦のドミニカ共和国戦(福島あづま)に続いて2度目。4日午後7時から同会場で開催される準決勝ではもう一つの宿敵・韓国と対戦する。

 9回裏の土壇場で同点に追いつき、延長10回からタイブレークに突入する死闘。7番手の栗林(広島)が無失点に抑えると、その裏に無死一、二塁から、代打の栗原(ソフトバンク)が犠打を決め、途中出場の甲斐(ソフトバンク)が右越え安打を放った。
 
 日本は3回に2点を先制したが、4回に、ヤンキースから8年ぶりに日本復帰したメジャー通算78勝の先発右腕・田中将大(楽天)が3失点。メジャーリーガーがおらず、3A所属選手中心のメンバー構成となっている米国相手に格の違いを見せつけたいところだったが、4回途中6安打3失点という悔しい結果になった。

 その裏には2死二塁から坂本の左翼フェンス直撃二塁打で3―3の同点としたが、直後の5回にこの回から登板した3番手右腕・青柳晃洋(阪神)が先頭から2連打され、カサスに3連打目となる左越え3ランを被弾。その裏、主砲・鈴木誠に開幕から12打席目にして初安打となる左中間スタンドへの1号ソロが飛び出すと、菊池涼の適時内野安打でもう1点を加えて5―6と1点差に迫った。

 そして、1点差のまま迎えた9回。マクガフ(ヤクルト)から1死後、鈴木誠が四球で出塁。浅村の右前打で一、三塁とすると、柳田の二ゴロで6―6の同点に追いついた。

 なお、日本が五輪で米国に勝つのは1996年のアトランタ大会準決勝以来25年ぶりで、国際大会での勝利も2015年のプレミア12・1次ラウンド以来6年ぶりとなった。
 

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