満月伝説再び!巨人・岡本から1イニング3発で則本攻略、前回3発も4月の満月の夜

[ 2021年5月27日 05:30 ]

交流戦   巨人5-2楽天 ( 2021年5月26日    東京D )

<巨・楽>4回1死一塁、則本から逆転の左越え2ランを放つ岡本和(撮影・光山 貴大)
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 満月が出ると大暴れする。オオカミ男ではない。巨人・岡本和だ。この日は満月は満月でもスーパームーン。やはり打った。4回、1死一塁から逆転2ラン。「(先発の高橋)優貴が頑張ってたし、何とか点を取ってあげたかった。打てて良かった」と胸を張った。

 これでプロ入りから満月時は打率・406で6本塁打。公式戦初対戦で8試合連続2桁奪三振のプロ野球記録を持つ則本昂も餌食となった。「映像を見て何とかイメージをつくりながらやっている」と岡本和。初対戦だった2回はフォークが1球もなく遊ゴロに倒れていたが、2度目の対戦で初球のフォークを左翼席上段に運んだ。捕手が膝をついて捕球体勢に入るほど低めの球に対し満月のように円を描くような奇麗なスイングを披露した。

 フォークを一発としたのは今季13本目で初だが「打てると思って打ちにいった」と言う。下半身主導で自分の打つポイントまで引きつけることで、難しいコースにも対応。これが、直近10試合で5本塁打の好調の要因だ。

 リーグトップに並ぶ13号。原監督は「(則本昂は)目を丸くするようなボールを投げていた。(岡本和の一発で)勢いがついた」と称賛した。同じ回に7番・若林、8番・大城も連弾。3者ともに初球を迷いなく振った。打たれた則本昂も首をかしげるほどの猛攻。前回の1イニング3発は4月27日のヤクルト戦で、その日も満月だった。

 交流戦最初のカードで勝ち越しが決まったが岡本和は「一試合一試合、食らいついていきたい」と言った。量産態勢に入った4番が、満月のようにチームを明るく照らし続ける。(小野寺 大)

 ≪先発4番弾98発目!球団歴代単独7位≫岡本和(巨)が村上(ヤ)に並ぶセトップタイの13号逆転2ラン。プロ109号で、先発4番では通算98本目の本塁打となった。巨人4番打者の最多本塁打は王貞治(巨)の392本だが、阿部慎之助の97本を抜く単独7位に浮上。球団で過去6人の4番100号に残り2本と迫った。

 ≪まさに満月男≫岡本和のプロ入り以来の満月の日の出場はこの日で19試合目。成績を見ると、通算69打数で28安打、6本塁打、21打点をマークし打率・406の好成績。また、今季に限ると、

月 日対 打―安<本>点
4・27ヤ 5―4<1>5
5・26楽 4―2<1>2

 2戦とも本塁打&マルチ安打で打率・667、7打点の大暴れだ。

 ≪セ15年ぶり2度目の交流戦開幕から連続勝ち越し≫セが交流戦初日から3勝2敗→4勝1敗と2日続けて勝ち越し。交流戦でセが開幕から2日以上連続でパに勝ち越すのは、06年に3日続けて以来15年ぶり2度目だ。なお、06年は初日から4勝2敗→4勝0敗→4勝2敗の後、4日目は0勝6敗と全敗している。

 ▼巨人・若林(4回に右中間席への2号2ラン)前の打席(左飛)は後手に回ってしまったので積極的にいこうと思っていた。

 ▼巨人・大城(4回に若林と2者連続の5号ソロ)いい流れをつくってくれていたので、自分も初球から思い切って振っていけた。

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